【感想・ネタバレ】横断のレビュー

あらすじ

〔競馬シリーズ〕名馬や馬主を乗せてカナダ各地の競馬場を巡る大陸横断競馬列車。英国ジョッキイ・クラブの保安部員ケルジイは、内偵中の馬主を追ってこの特別列車に乗り込んだ。車上の邪悪な陰謀に孤独な闘いを挑むケルジイ。ロッキイ山脈と大いなる危険に向かって、サスペンスが鉄路を走る!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

競馬シリーズ27作目。

今回のテーマはカナダを横断する豪華列車。
カナダの競馬界を盛り上げるため企画された列車の旅で、
馬主と馬を乗せ、途中の競馬場でレースをする。
しかも、ミステリーのお芝居つき。

主人公は英国ジョッキークラブの陰の保安部員。
幼少時に母と父を続けて亡くし競馬好きの叔母に育てられ、
その叔母の死後は7年ほど世界を放浪し、
イギリスに戻って叔母や父の遺産を相続した。
競馬に詳しく、誰にも顔を知られず、しかも目立たない風貌ということで、
競馬場で不正行為を見はったり、
不審人物を尾行したりする保安部員として働いている。

その仕事の一環で、恐喝や殺人の疑いのある男を追って、
カナダ横断列車に乗り込むことになる。
最初は馬主を装うつもりが、部屋が近すぎてウエイターに化けることにし、
制服を着て働きながら、列車や馬の安全を守るべく奔走する。

列車ミステリーと言えば「オリエント急行殺人事件」なので、
誰かが殺されると思い込んでいたが、
プライベート車両が切り離されたり、
列車が故障させられ後続列車に追突されそうになったりと、
MIPに近いかも。
それにしても、列車の旅はいいねぇ。

列車で移動する主人公の連絡係として、電話の内容を取り次いでいた、
保安部長の寝たきりの母親との交流が良かった。
主人公にとって、亡き叔母を思わせる存在だったのに、
亡くなってしまって残念だった。

0
2023年11月18日

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