【感想・ネタバレ】神様がうそをつく。のレビュー

この子たちは、生きている。
転校してきた男の子と大人びている女の子の、ひと夏の物語。
最初は何の関係もなかった二人が、すこしずつ、ほんのすこしずつ惹かれあっていく。
仲良くなるにつれてなにか異変を感じるようになる男の子は、その女の子の秘密を知りどんな行動を取るか。次から次へと明かされる事実に男の子は何を思うのか。
現実ではないはずなのに、現実感が出ており、そのアンバランスな感覚がたまりません。
読むと、その行く末を知りたくなり読み終えるまで次に行く指が止まりません。
読んだあともしばらくは動悸がおさまりませんでした。そのくらい衝撃的です。
表紙買いをして、買ってよかったと思えました。
とにかく凄い気持ちを味わいたい、そんなあなたにおすすめの作品です。

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匿名

ネタバレ 購入済み

素晴らしい作品!映画化してほしい、いやもうなんか脳内で映像化されました。
りっちゃんが「置いてったのが母親だったらもっと問題になってる」というのはその通りだと思います。理不尽な世の中です。もしかしたら、おじいちゃんを発見したとき警察を呼んでおけば、お父さんもすぐに帰って来たかもしれません。りおちゃんの頑張りが、結果的にお父さんのモラトリアムを助長してしまった。現実の社会にも、大人になりきれない大人のかわりに歯を食い縛りながら親の帰りを待っている「りおちゃん」がたくさんいるでしょうね、、かわいそうです。

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2022年09月30日

t02

ネタバレ 購入済み

ノスタルジー

ほとんどの人が読んで懐かしいと感じると思う。教室の机、夏休み、海、同じような経験をして大人になっていくはずだったのに、神様にうそをつかれた彼女。それはどうしようもなく、自分には変えられないことで、幼い彼女には何もできなかった。悲しくて仕方ない。その中でも、彼と出会えたことで、これからの未来が明るいことを祈る。

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2020年04月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アフタヌーンか。ウィングスから飛び立ちましたね笑

まっすぐでとても優しい男の子としっかりものの女の子、+弟と猫。ほのぼの〜からの急降下。小学生では抱えきれない“秘密”、だけど力が無い分、身一つで闘おう守ろうとする意思は強いんじゃないかな。

神様がウソをつく。愛しているからウソをつく。
リオ父はただのウソつきでした。

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2015年11月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

少年と少女、夏休み、初恋、こうしたキーワードに弱い人はもうふらふらと手にとってしまうだろう。映画『誰も知らない』を彷彿とさせる物語でもある。この作家さんの前作を知っていたので、気をつけて読んだけれど、やはり読後持っていかれた。かなしさとかさみしさとか、でもラストに描かれた希望とかがないまぜになって消化が難しい。再読しようとしても、あの持っていかれる感じに尻込みしてできない。でも読んでよかったし、手元に置いておきたい。
彼らが大人になって、再会することを願う。

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2014年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

11歳の夏。なつる少年の一夏の成長物語。
爽やか切ない読後感。逃避行をもうちょっとボリュームを増やしたりして、アニメ映画にしてほしい。

(ネタバレあり)
お母さんのおっぱいをもんで癒されていた小学生が、お母さんのことを気遣い、恋も知って、母親にも反抗し、好きな人のために成長していく。
「どんな理由があっても…どんな悪いことだってわかっていても それしかできない時って どうしたらいいの!?」
という台詞と表情、少年の強い思いがほとばしっています。
理生とも再会を予感させる。声変わり後に初めて電話をし、なつるが謝るの良い。青春。

理生の秘密「おじいちゃんの死体を埋めた」は重すぎて小学生には荷が重いのに、それを背負うとするなつる。好きな人のために行動できる男はカッコ良いよ。
でも殴った女の子と仲直りする描写が欲しかった。殴って鼻血出させちゃだめだろ。

父親も岡田コーチも、なつるを好きだからこそ嘘を言う人たち。なつるが「父さんが死んだ時そんなに悲しくなかったよ」という台詞も嘘なのではないか。

まだ中学生になったばかりの二人。
今後の展開を描いたエピローグ読みたい!!

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2018年10月14日

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