あらすじ
居住者の名前や会社名が書かれた詳細な住宅地図を出版するゼンリン。その調査は、北海道から沖縄まで、離島も含めて調査員が歩いて行っている。他方、カーナビ地図やネット地図でもシェアナンバーワン。本書は、「住宅地図」「ネット地図」という、今まで地図に関する本ではあまり採り上げられなかった種類の地図に迫るとともに、住宅地図ならではの「地図的なおもしろさ」を探求する。また、住宅地図が「社会的インフラ」であることが証明された、東日本大震災での対応もレポート。このビッグデータの時代に、ゼンリンが拡大する「地図」の概念にも密着し、自動車メーカーがしのぎを削っている印象のADAS(先進運転支援システム)は、実は驚くほど緻密な地図データに支えられている。歩いて調べる超アナログの住宅地図とスマホの最新ネット地図をつなぐゼンリン。実地調査と最先端の機械が作る地図の未来とは!? 地図の新たな地平が見えてくる本だ。
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Posted by ブクログ
yahooやgoogle mapに地図情報を提供しているゼンリンのお話。地図がどうやって作られるか(超アナログ人海戦術職人技と、全デジタル化)や、ゼンリンの成り立ちなどが書いてある。
ゼンリン地図の元データは1000レイヤーに及ぶ情報を持っていて、道路、住宅・建物、居住者、道路からのアクセス(ナビに必要)が網羅されているが、その情報の集め方もまた面白い。
地図好きには堪らない一冊。なお、ゼンリン求人を見てみると、各地で地図作成のためのスタッフを募集していたりもするので、この本で書かれたことが実際に実施できる。