【感想・ネタバレ】壁はきっと越えられる ― 夢をかなえる晩成力のレビュー

あらすじ

才能がなくても、遅咲きでも、勝てる方法はあります!
2度のオリンピックに出場した遅咲きのプロフィギュアスケーター、
鈴木明子が教える「夢をかなえる晩成力」。


──私が三回転、三回転の連続ジャンプを跳べるようになったのは26歳のときです。
この年齢で跳べるようになった女子選手は、おそらく世界でも私だけだと思います。(本文より)

「私はウサギじゃない、カメなんだ。でもカメは最後には勝つんだ……」
「カメだからこそ、二度もオリンピックの舞台に立つことができた」
「もし“カメなんて嫌だ。私はウサギになる”と、足が速くなる訓練ばかりしていたら、
きっと途中で息切れしていた」と語る著者。

誰も彼もこぞってウサギをめざしているように映るいまの社会。
けれども自分のペースでコツコツ進むカメがその特性を活かせば、ウサギにだって勝つことができる。

鈴木明子、競技引退後の今後の活躍をも予感させる本書は、
足が遅くて悩んでいる人が「早くなくてもいいんだ」と気づける、
そして前に進み続け、自分が目指す場所にたどり着くための方法がわかる1冊です。


【目次より】
◆第1章:遠回りという素晴らしい生き方
・早熟型と晩成型
・乗り越える喜びを知らない早熟型の不幸
・努力の習慣が身についていない早熟型は案外もろい
・自分は晩成型と認めるには勇気が要る
・誰にも遠回りとは言わせない

◆第2章:好きなことをやりましょう
・大事なのは才能より好きかどうか
・スケートがいちばん好きだった
・やってみなければ好きかどうかわからない
・やるときは全力で取り組む
・自分を知ろう
・ときにはアドバイスに耳を傾けてみる

◆第3章:壁はこうすれば越えられる
・練習は裏切らない
・必要な努力の量を見極めるのは難しい
・どこで可能性に見切りをつけるか
・環境を変えてみる
・目標には覚悟が必要
・トップ選手に共通な「素直さ」
・ときには戻ることも有効
・私のスランプ脱出法

◆第4章:本番で力を発揮するには
・練習で120点とれなければ本番で100点は無理
・絶好調は危険
・ミスを引きずらないコツ
・自分のためより他の誰かのためのほうが力が出る

◆第5章:私が尊敬する遅咲きの人たち
・圧倒的な存在感~市村正親さん
・真っ直ぐな人~葛西紀明さん
・少年の心をもった人たち~古澤巌さん、cobaさん、東儀秀樹さん

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

「自分が行動を起こせば、それをきっかけに周囲の色んなものが動き始める。やっぱり自分が動かなきゃダメ」
「勇気をもって飛び込めば、色んなことがはっきりしてくる」
「自分のためよりも、大切な人のための方が大きな力を出すことができる。人間ってそういうふうにできているような気がする」
…などなど、晩成型の努力家のあっこちゃんの言葉ひとつひとつに説得力がある。

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2016年02月18日

Posted by ブクログ

26歳になって3回転×3回転を身に付けた大器晩成型のフィギュアスケーター鈴木明子ちゃんの本。
講演みたいな感じで気軽に2時間ほどで読めちゃう本でした。

人よりのんびりさんでも大丈夫だよってお話。
ただ、やっぱり努力は必要だし、しっかり練習(準備)はしなくちゃねってことでした。

オリンピックを目指すとなると、サポーチチームができてたくさんの人が自分のために動くので、かなりプレッシャーもあるし、精神的に強くならないといけないみたい。

大成した選手には皆言えることだけど、親御さんとか家族間の信頼感が本当にスゴイよね。
良い人間関係に恵まれることもトップアスリートになるには必要なんだな…って思いました。

でも、最後はやっぱり自分。
逃げないできちんと1歩ずつ進んでいく努力が必要なのだと思いました。

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2015年06月23日

Posted by ブクログ

スケーターとしてのこれまでを振り返り、ゆっくり進んでいくことの大切さや、壁の乗り越え方を彼女なりに語っています。行間が多くて、あっという間に読めてしまいました。押し付けがましい表現は全くありませんが、実際に壁を乗り越えている人の言葉として優しく響きます。これからもことあるごとに開いていこうと思います

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2014年10月15日

Posted by ブクログ

大器晩成
少し戻って、目標全体を見る。そこから今の自分の立ち位置を確認し、これからすべき事を見積もる。

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2014年09月21日

Posted by ブクログ

バンクーバーでもソチでも、いろんなところで感動させられ、驚かされた鈴木明子さんの、のんびりでいいから、いつかできるようになるという、ポジティブな考えが一冊になってます。
ポジティブ、と言いましたが、ポジティブでないことはたくさんあったと思うし、乗り越えることが困難なこと、葛藤たくさんあった中で、どう乗り越えてきたかというのが綴られてる。
そして思うのはお母様が素晴らしいってこと。
これからのプロとしての鈴木明子さんの活躍が楽しみです。

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2014年09月19日

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