あらすじ
刑期満了で27年ぶりに出獄した連合赤軍事件の渦中にいた当事者が獄中で綴った壮絶な青春の記録の新装版!「50年後、この本は教科書に載るだろう。忘れてならない日本の歴史的大事件として。又、若者たちが何故あそこまで思いつめ、突っ走り、自滅していったのか。その謎を解きあかしてくれる本として。それにしても不思議な本だ。年を経るごとにこの本は輝きを増し、説得力を増してくる。僕はこの本を三度読んだが、読むたびに新たな感動がある。新たに教えられることがある。初めは、陰惨な「仲間殺し」の事件としか思えなかったものが、もっと別の角度から見られるようになった。「仲間殺し」から目を逸らす訳ではないが、そこに至るまでの革命党派や日本の情況、その中で普通の若者たちが全共闘に入り、革命家になってゆく。そういう「時代」の突出した物語として読んでいた。」(鈴木邦男)
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Posted by ブクログ
連合赤軍の必読書。筆者は赤軍派議長の塩見孝也とは犬猿の仲らしいが、赤軍派と連合赤軍は違う体質であって、区別すべきだと思う。この辺りは重信房子氏が的確に指摘している。
ともあれ、植垣氏の筆致の緻密さには驚嘆する。パトリシア スタインホフの「死へのイデオロギー」と共に連赤の必読書。