【感想・ネタバレ】季節七十二で候。のレビュー

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Posted by ブクログ

恥ずかしながら七十二候はこの歳で初耳でした。
二十四節気ですら、単語は知っていても主だったもの(立春とか)くらいしか意識したことなかったのでとても新鮮でした。

わかりやすく手短な解説に加え、大田垣さんのかわいらしくてカラフルなイラストがとても楽しく「細やかな季節感」をどっぷり楽しめました。
自分の誕生日の頃は「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」。最近ではまだまだ猛暑たけなわなイメージだけど、幼かった頃は夕方頃の空気感がほんのり秋めいてた印象も確かにありますね。

読みながら、今年は季節の移ろいに鈍感にならず能動的に感じる手始めの年にしたいし、食べる物なんかも季節感を大事にしていきたいなぁと思いました。

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2016年01月05日

Posted by ブクログ

季節の移ろいを感じる
今日で八月も終わり。
暦の上では既に秋とはいえ、9月からは本格的に秋、という気分になる。
天地始粛、これが九月一日頃まで、二日からは禾乃登だと区分けされている。
食欲の秋。

人気のイラストレーターである著者であるが、本書の画は見ていて本当に面白い。
雷神の絵もあり、『あさきゆめみし』の雲居雁や末摘花あり。
主に描かれるのは動物や植物、風景なのだがこれがとても美しい。
細密画ではないのに、そのイメージ通りだし、香りや感触が伝わってくる。

季節を描いた本であるからそれらは当然のこととしても、時折でてくる著者の娘が何ともかわいらしい。
子供がいるから行う季節の行事もあるし、子供によって気づかされる季節の移ろいや楽しみ方がある。
わが家の子供はまだ歩けないが、雨に面白みを感じ、風に笑い、花や木に興味をいだく。
全てが目新しくてわくわくさせるものなのだろう。
当たり前になってしまっているけれど、季節を愛でることを楽しみたい。

どの季節に親しみを感じるかは人それぞれだと思うが、こんなに季節はいろいろあるのかと思うと、一日一日がとても大事に思えてくる。
五月の蚕の季節は今年実家に蚕がいた(どこからかもらって来たらしい)のでこれか!と思わず納得。
蛾はあまり好きではないが、カイコガはぽってりしていてかわいらしかった。
繭を作る様子が面白かったのを思い出す。

台風の季節もまた、飛ばされる感じが面白かったっけ。

こうしてみると、古人は周囲の小さな変化に敏感だったことに気づく。
いま、七十二候が色々と取り上げられているのは、ナショナリズムの一環と言ってしまえばそれまでだが、進みながらもいろいろ考え直す時期にきているからかもしれない。

しかし何はともあれ、自分の生きている毎日がこんなにも美しくて繊細だということを感じられる。
難しい言葉ではなく、心のうちで考え、触れる。
早速お気に入りの季節を探しにいこうか。

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2015年03月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本の気候にあった暦の七十二候を味わう太田垣さんのエッセイ。
娘さんや旦那さんと一緒に暮らしながら気づく季節の味わいにほのぼのする。

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2013年08月15日

Posted by ブクログ

カレンダーに書いてあるから
二十四節気までなら
なんとなく聞いたことあるけど
それをさらに細分したのが
この七十二候。

セイちゃんの思い出や
家族の暮らしのことなどを
候の言葉とともに描いてあって
楽しく読めました。

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2021年03月19日

Posted by ブクログ

大田垣さんのカラーはかわいい。
でも、実は白黒の硬い線のぎっちり書いていた画文が好きだったファンとしては少々物足りない。
文庫に落ちることを想定しているとすればこれくらいが適量か。
後、違いとしては昔の大田垣さんは彼女の頭と感性だけで書いていたが、今は旦那さんや娘さんの影響を受けてまた違った視点で書いていると思う。
それをトーンダウンしたと取るか、逆に視野が広がったと取るべきかは人それぞれだと思います。
かわいい大田垣さんを求めるならおすすめ本です。

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2013年11月24日

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