あらすじ
自由奔放な妹・七葉に比べて自分は平凡だと思っている女の子・津川麻子。そんな彼女も、中学、高校、大学、就職を通して4つのスコーレ(学校)と出会い、少女から女性へ変わっていく。そして、彼女が遅まきながらやっと気づいた自分のいちばん大切なものとは……。ひとりの女性が悩み苦しみながらも成長する姿を淡く切なく美しく描きあげた傑作。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
すごく好きでした。
宮下奈都さんの紡ぐ物語は、心がとても丁寧に表現されていて、静かなのに熱くて、大好きです。
麻子が幸せを掴めそうな時の感情の高まり。私まで心がきゅうっと熱くなりました。
他の作品もどんどん読みます!!
Posted by ブクログ
最初正直退屈だなと思ったけど、最後まで読み終えて良かったなと思える作品
大きな事件とかが起きないけど、心にスッと染み渡るような文章が多い。
仕事や生活で感じるちょっとした違和感の言語化が上手!
「会社を出れば、風はやわらかい。部屋の鍵を開けるとき、私は自由だ。〜何をするにも私はひとりで、〜自分の爪先のあたりだけを見ていればいい。」という表現がめっちゃしっくりきた。
ただ、この本の主人公自己肯定感が低めなゆえに結構な恋愛体質で、そこだけあんまり共感できなかった。付き合う前に自分の部屋でご飯食べようって言ってくる男、私なら惹かれないなー!!と思いながら読んでた笑笑
でもこの人の他の作品も読んでみたい