あらすじ
相談件数1万世帯超! 気鋭のFPが教える
今日からできる、ストレスゼロ・効果倍増の家計術!
財布を見れば、家計が見える。
財布は、お金に対する最初の、そして最も身近な接点だからだ。
財布を見れば、その人の「お金に対する意識・マインド」が見える。
お金を貯めたい! そう思ってはいるけど貯められない、という人に必要なのは、テクニックではない。
お金を使いたい、という欲求を上手にコントロールすることが何より大事。
1万世帯の家計診断をし、それぞれの家計に潜む「福の神」「貧乏神」を目の当たりにしてきた著者はそう語る。
藤川氏の元を訪れ、お金を払ってコンサルティングを受けても、
それを実行できない人は、なんと全体の3割にも及ぶというから驚きだが、
そんな「お金に対する付き合い方を変えたいのに変えられない人」に共通するのが「心の3毒」。
これらと向き合い、家計を好転させるヒントが満載。
とくに、冒頭の「危険な財布5つのパターン」は要チェック!
「ブタ財布」「穴開き財布」「マネークリップ」「ポケットがお財布」……心当たりのある方はいますぐ本書を読めば、
家計改善とともに、豊かで幸せな人生を生きるきっかけが得られるはず。
*目次より
・危険な財布「5つのパターン」
・「やりくり費」ではなく、「固定費」をカットする
・「お金を使いたい」という欲と向き合う
・家計の立て直しを阻む「心の三毒」
・年収1000万円は不幸である?
・「貯め時」「使い時」は決まっている
・お金のことで夫婦ゲンカできれば、家計は立て直せる
・見違えるほどの変化を生んだ「ゼロリセット方式」
・勝ち組でも負け組でもなく、「幸せな引き分け」
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ファイナンシャルプランナーの著者がどれだけ家計改善のプランを提示しても3割の実行できない人がいるという。ファイナンシャルプランナーは提案を提示することはできても、実行させることはできないと気がついたと。仕事を通じて目の当たりにした現実から疑問に思ったことが発端になった著。
著者の結論は、頭では理解できても感情では納得できていない。マインドが決めてとなっているというもの。それは単にお金の好き嫌いではなく、例えば財布へのこだわりなど、生き方まるごとのようなものである。だから、お金を貯めるには、知識も大切だが、「意識を変える」ことが大切とのこと。
以下、読んでいておもしろかった点。
・財布はその人の金銭事情を反映する。
クリップ財布を使う人は親の財産などがあるが浪費家、財布の形が崩れていたりパンパンな人はお金がない人、等々。
・ゼロ・リセット法
すべてが最初からなかったと想定して、自分が生きていくために最低限必要なものは何かを考える方法。収入が相当ある男性で貯蓄ゼロの人が、意識を変えることに成功し、わずか2~3年後には頭金を貯めて家を買うことがぐらいに貯金に成功したときの方法。
・所得と幸せのサンドイッチ。
幸福度は所得と関連があるが、正比例の関係ではない。
~300万:幸福度低い。
300~1000万:幸福度が収入UPとともに増える。
1000万~2000万:なぜか貯蓄が落ち込み、幸福度が下がる
2000万~:ふたたび幸福度があがる
・貯蓄額はその人によって必要な金額が異なる。これは目から鱗。
どういう生活をしたいのかで貯金額の意味が異なる。500万の貯蓄でも、年収400万の人にとっての500万は十分だが、年収2000万の人にとっての500万であったら何かがあったときに現状維持不可能。
・自分にとって幸せとは何かを見極める大切さ。
・家計収支改善は、変動費(お小遣い)は絶対に削らないこと。目に見えて懐事情が寂しくなったと感じられ、努力を強いられるわりに効果が薄い。削るなら固定費。