あらすじ
〔競馬シリーズ〕明かりがまったくない。力のあるエンジン音、軋む音。ここは一体どこだ? 余暇をアマチュア騎手として過ごす公認会計士ブリトンにとってその日は晴れやかな一日だった。出場した障害レースで優勝したのだ。ところがレース直後に何者かに誘拐されてしまった。ブリトンは脱出を決意したが……。/掲出の書影は底本のものです
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Posted by ブクログ
競馬シリーズ16作目。
会計士でもあるアマチュア騎手のブリトンは、
大レースで運よく優勝したその日に誘拐され船に閉じ込められる。
なんとか逃げ出し泳ぎ着いた岸で、
一人旅の女性に助けられ、家に戻ることができる。
会計士の仕事で不正を暴いた相手なのか。
馬主にブリテンを乗せるなと言っていた調教師なのか。
さらに再度さらわれ、今度はバンに閉じ込められる。
閉じ込められて殺されなかったことからいって、
身近な人物が犯人だろうなー、
しかも狙われたのは騎手としてではなく会計士としてだろう、
とすると共同経営者が怪しい…と導かれていったが、
その通りだった。
助けてくれた女性が、その後閉じ込められていた船を調べたというのが、
意外な展開だった。
Posted by ブクログ
仕事場の方にすすめていただいて読みました。
競馬の話と聞き少し身構えましたが、読んでみたら意外とハマるものですね。
会計士として働く傍らアマチュア騎士の活動を続ける主人公は、夢だった多舞台のレースに出場し奇跡の大勝利をおさめた直後、何者かに誘拐されてしまう。
何とか逃げ出したものの、自分に迫る影におびえながら生活せざるを得なくなった主人公は、現状を打開する為に事件解決のために尽力する。
競馬界の闇に、正義を貫く会計士が挑む。
イギリスの作品らしい、独特の皮肉めいた文調が特徴的です。
わたしは小気味よく読むことができましたが、人によってはくどいと感じるかもしれません。
競馬に関する内容ではありますが、競馬のことをよく知らなくても楽しめるかと思います。
全体を通して非常にテンポがよく、読んでいてわくわくする素敵な作品だと思います。