あらすじ
高校生の廣瀬一也は、いつものように一人で昼休みをすごしていたところ、近くに謎の黒い球体が浮かんでいることに気がつく。不審に思い近寄って触れた瞬間、一也は見知らぬ場所に立っていた。そしてそこに現れたのは巨大なドラゴンだった! しかもそのドラゴンは記憶をなくしているらしい。驚きながらもドラゴンをおそれず会話する一也を気に入ったドラゴン。孤独なドラゴンに共感した一也は、週末に話し相手をすることに――?
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タイトルと内容は六割方不適合
当巻の大部分は地球ではない星にて都市と傭兵集落と害獣との悪しき慣習を打倒する一連の事件に割かれる
ドラゴンについては思い出した時に進展する程度の舞台装置であってドラゴン好きには物足りない内容かもしれない
僕にとっても巻末が近づいて駆け足でドラゴン関係のイベントが淡白に進展したのは多少の落胆があった
またヒロイン萌え方面もヒロインは一人のみで状況に翻弄されるだけの女の子にすぎないために彼女の人格を読み取るのは困難だ
萌えは薄弱そのものでいわゆる萌えオタク向けのライトノベルとしては馬力が不足している
しかしこれらの構成の不適切さを補う爽快な謎解きがあり読み応えは十分だったので評価としては☆5
ご都合主義の超パワーを使ってなお未開人の因習を正す事は難しいかと思われるが
この物語ではそれに成功しておりまた読者にも一定の納得感があることはこのレビューをもって保証したい