あらすじ
「よく言えば純粋、悪く言えば馬鹿」親友の日平からそう評され、誰にでも優しく、人を疑うことを知らない未来くん。そんな彼が、同性から告白され付き合うことに。心配する日平をよそに、未来くんは恋の甘さと辛さを知っていき……。“いとしい”ってどんな感情? 心の繊細で柔らかいところに触れる、吉田ゆうこ初の長編作。
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Posted by ブクログ
相手の好きと自分の好きは必ずしも一致するものじゃない、し、一致させなければならないのかな?えっちができるほどの好きの大きさは人によって違うの…?透明な水のように純粋な未来くんを通して考えさせられる。幼なじみ日平は未来くんの純粋さを守ろうとして知らず知らずに疑う心を教えてしまう。繊細な心を描いた作品ってこういうのを言うのかな……BLというジャンルだけには収まらない感じ。
Posted by ブクログ
愛しいとおもうこととはどういうことか、をなめらかに描かれていて読み応えがありました。主人公の未来くんがあれよあれよと間に3人のタイプが違う(本質的には自分勝手という点で似ている)男性とお付き合いするなかで、いい子の視点から、嘘や疑いなどのいわゆる大人の視点へ切り替わる転換期を、幼なじみの日平くんとの関係を通して描かれた作品です。急な展開には多少思うところはあったものの、最終話で日平が未来くんを表現するあたりから、こういうことか、と理解できました。誠実さとやらしさを軸に、人を大切に想う事の、作者なりの考えが伝わってきて、面白い作品でした。
Posted by ブクログ
吉田ゆうこさんの漫画は、カメラワークが映画的で最近気になり出して読んでいます。
初めて読んだ長編ですが、未来くんがふらふらと4人の人と関係を持つ話です。
純粋で悪く云えばおばかな未来くんが、最終的に幼馴染みの元に落ち着く話であれば……まあ、ありですかね。
無意識に貞操観念の薄い子の話は好きですが、この手のネタは短編の方がいいかなあと思いました。
最後があやふやで終わるんでしたら星は二つかも。
あの台詞に頼らない話や映画的なカメラワークは短編の方が生きる気がします。
Posted by ブクログ
未来君はいつでも相手に向き合ってちゃんと恋をしていた。たまたま相手に恵まれず、最終的にずっと見守ってくれていた幼馴染みの日平と結ばれたけど、これは未来君が幸せになるための物語っていうより、日平に都合のいい話になってるよね。何はともあれ未来君が今度こそ幸せになれそうでよかった