【感想・ネタバレ】犠牲 わが息子・脳死の11日のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

柳田さんのご子息が自殺を図り、脳死状態に陥った。家族の11日間の体験と苦悩、そして脳死が人の死と定義するか、医療と家族の意識の違いも書かれています。
脳死と臓器移植についての話も興味深かった。
タイトルの「犠牲」とは映画のタイトルと内容に関わってくるが、世界が平和で誰かが幸せであるためには、何かが、あるいは誰かが犠牲になっているのだと言う話も出てくる。
精神患者の多くが、人よりも繊細で優しく感じやすい特徴を持っている。
それ故の苦悩、それゆえの自己犠牲。理解できない人もいるかもしれないが、自分の存在理由や意義を考え過ぎてしまうと生きるのがとてもつらくなるのだ。
作者は作家ゆえ何が真実か知ろうとしている。その中で、心臓死、脳死、遺伝子死の話が出てきたり、「死」とは何なのか、作者とともに考えさせられる作品です。

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2013年07月21日

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