【感想・ネタバレ】日本多神教の風土のレビュー

あらすじ

日本人にとって、神はどこに存在しているのか。三輪山、熊野の森、木立にかこまれた伊勢神宮、出雲平野など、「聖地」の風景は何を物語るのか。キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教など、各地の宗教世界のフィールド・ワークを続ける著者は、日本人の進行を形作ってきたのは、「アニミズム的生命世界」であるという確信にたどりつく。自らの足と深い思索から、日本的信仰の風土を描き出す「実感」の比較宗教論。

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Posted by ブクログ

日本の神は、その場の神であり気配であるという。神像はあまり普及しなかった。本地垂迹説は、仏教が日本の風土によって変質させられたものである。日本人の宗教観は、森羅万象と一体となるというもの。死は、宇宙の源に帰るということなのだ。過酷な砂漠に生まれた一神教とは明らかに違う。豊かな自然が多神教を生み出したのだ。さて、我々はどうしていけばよいのだろうか。世界観、宗教観の違う人々とどうしていけばよいのか。どう生きればよいのか。いろいろと考えてしまう。

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2019年09月20日

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