【感想・ネタバレ】図解 海外子会社マネジメント入門―ガバナンス、リスクマネジメント、 コンプライアンスから内部監査までのレビュー

あらすじ

実務経験豊富なプロフェッショナルが、海外子会社不正やリスク、現地経営者への権限委譲、クロスボーダーM&A後マネジメントを事例でやさしく解説する。

企業のグローバル展開の加速に伴い、海外子会社の設立やM&Aが急増している。同時に、海外リスクは多様化しており、本社の知らぬ間に顕在化したリスクが、巨額の損失を生んだり、グループ全体の企業価値を毀損するケースも少なくない。実際、企業の不正案件としてもっとも多いのが海外子会社案件と言われている。

本書では、多様化する海外リスクの最新動向を踏まえた上で、海外子会社におけるリスクマネジメント・コンプライアンス体制の構築、その上での子会社への権限委譲、日本本社からのモニタリング(内部監査など)について、親会社のガバナンスの視点から解説。著者が実際のプロジェクトから得た知見・方法論をもとに、具体的な一連の実務の流れとしてわかりやすく解説する。

国内大手企業の企画部門、海外事業運営部門、コンプライアンス部門、内部監査部門の実務担当者、管理者必読。

【主な内容】
第1章 日本企業のグローバル化とビジネスモデルの変化
第2章 海外子会社に対するガバナンスの手法と体制
第3章 海外子会社に対するガバナンスのデザインと導入事例
第4章 経営のグローバル化に伴うさまざまなリスク
第5章 海外子会社におけるリスクマネジメント活動の展開
第6章 海外子会社におけるコンプライアンス活動の展開
第7章 不正の予防・早期発見のための内部統制と内部通報制度
第8章 海外子会社に対する内部監査活動の展開

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Posted by ブクログ

ガバナンス、リスクマネジメント、コンプライアンスをグローバルベースで展開するうえでの参考となる事項が、非常にわかりやすくまとめられている。

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2019年04月08日

Posted by ブクログ

『ERMの特徴は次のとおりです。

①リスクを管理部署ごとまたはリスク種別ごとに分散的ではなく、組織全体の立場で統合的・継続的に管理する。

②組織の構成員すべてが関与する。

③管理対象に不祥事等のマイナス事象のみならず組織の戦略目標達成を阻害するすべてのリスクを含める。

④企業価値の毀損防止のみならず、企業価値を高めることに貢献する。』

GRC(ガバナンス、リスクマネジメント、コンプライアンス)を管理部署の垣根を越えた統合された形でERM(エンタープライズ・リスクマネジメント)として実現し、本社が組織横断的に取り組み、グループ各社を取り纏め、PDCAを一体的に推進することが重要。って、難易度トリプルA級のことをしれっと言う作品。

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2018年06月13日

Posted by ブクログ

章の最後にまとめが必ずあり、理解に役立つ。海外子会社管理は本社だけでは限界があるため、各子会社での自発的な統制が必要。

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2015年08月16日

Posted by ブクログ

海外子会社を持つ会社にとって、親会社、子会社それぞれが気を付けるべきこと、やるべきこと(ガバナンス、リスクマネジメント、コンプライアンスへの取り組みなど)は何か?を用語の説明と図を交えながら教えてくれる入門の一冊。

これは最低限頭に入れておいた方が良いなと思うことが多くあった。関連部署に異動してきて、早めに読んでおくべき一冊。

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2020年04月26日

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