あらすじ
時は戦国。天下に一番近いとされた魔王・織田信長が、明智光秀の謀反により倒れたという情報が日の本を駆け巡り、群雄割拠の乱世が幕を開ける。そんな中、奥州の竜・伊達政宗と豊臣軍の間に生じた諍いを発端に、西海の鬼・長宗我部元親と京の傾奇者・前田慶次を巻き込み、天下を揺るがす大阪攻めが始まる! カプコンの大人気ゲーム 『戦国BASARA2』が電撃ゲーム文庫よりノベライズで登場!
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東西兄貴
東の竜と西の鬼、荒くれ男達をまとめ上げる兄貴タイプ二人の相性滅茶苦茶良いです …。
数年ぶりにBASARA再燃して、ずっと手付かずだった小説版を読んでみて、もっと早く読めばよかったと後悔しています。
東西兄貴、伊達主従、豊臣主従(秀吉と半兵衛)好きには堪らない筈。
政宗元親慶次たちが話すシーンはわちゃわちゃしていて思わず笑顔になりますし、アニキの頭としての責任感、筆頭の天下取りへの野心と矜持、それぞれの部下達への情の深さ、伊達・豊臣各主従の絆の強さが堪能できるストーリーでした。
慶次と秀吉ですれ違った「大事な人( =愛)との向き合い方」についてのくだりはこの小説ならではだなと思う部分もあってちょっと感慨深かったです。
あと小十郎がこれまで見た中で一番「軍師」として戦うシーンが見られるのと、タイトル3以降では見られないような気の抜けた会話もあるのでレアで最高です。
所々でキャラクター(特に小十郎と幸村)の口調に違和を感じるものの、初出が2007年でそんなに細部まで固まってなかっただろうと考えれば当然かなと。
我儘を言えば、誤字脱字と口調は電子化の際に修正して欲しかったですが…
いつ見てもすごく楽しめる作品だと思うので、またどっぷりこの世界観に浸ろうと思います。