【感想・ネタバレ】妖説太閤記 上 山田風太郎ベストコレクションのレビュー

あらすじ

藤吉郎は惨憺たる人生に絶望していたが、信長の妹・お市に出会い、出世の野望を燃やす。巧みな弁舌と憎めぬ面相に正体を隠し、天下とお市を手に入れようとするが……人間・秀吉を描く新太閤記。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

本能寺の変は秀吉の陰謀によるものというのは、有名な仮説ですが、恩人信長を殺してまで得ようとしたのは、天下もだが「女」だったという大胆な設定の太閤記。

後の女狂い、人間不信はすべて女にモテないコンプレックスから始まったとするのは、特別冴えた読みではないけど、風太郎が描くことでこれしかないと思わせる説得力があります。

0
2011年09月25日

Posted by ブクログ

きれいな秀吉ではなく汚い(人間らしい)秀吉。全ての行動の目的は女(市姫)という設定。猿面で貧相だからこそ極度の女性コンプレックス。そのコンプレックスがあらゆる所業の源。物語はテンポ良く進む。上巻は分かりやすく伏線を張る(物語自体よく知られている内容でもある)ので,下巻でどう展開するかを予想しながら読むのもいい。

0
2016年11月18日

「歴史・時代」ランキング