【感想・ネタバレ】忍法八犬伝 山田風太郎ベストコレクションのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

山田風太郎は本当に天才作家だと思う。
小説というのは、【終わりよければすべて良し】理論が適用されうるものだ。内容がいくらおもしろくても、結末が微妙だと中々記憶に残らない。
山風作品は、ストーリーのおもしろさは言うまでもないが、締め方まで完璧だ。その作品にふさわしいラストがいつも用意されている。そして、これは私の感想なのだが、どの作品も【切ないのに清々しい】読後感が残る。切ない結末の作品は世の中に数多くあるが、切ないのに清々しい作品はそうないだろう。


本作でも、最後の一文が素晴らしい。胸が締め付けられる切なさを感じるとともに、長く甘い夢が覚めたような清々しさも感じられる。
村雨という1人の女性を救うため、血気盛んな8人の若者たちが戦いに挑み死んでゆく。荒唐無稽なストーリーとその中に紛れもなく存在する純愛。このアンバランスさも、また山田風太郎らしい。

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2022年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

設定がいいですよね。
自由奔放に生きている青年たちが好きな女の為に命を賭けて使命を果たそうとする・・・。ワクワクするお話です。
この八犬士たちがお互いさほど仲いい訳じゃないってのがまたいい味出していたように思います。
確かにね、皆村雨を狙っていると知っているなら、変に手を取り合うよりも抜け駆けも辞さぬ、いい所見せたいと考えるのが自然でしょうから。

忍法合戦については・・・、ちょっと意図が分からない点もあったかな?
意図と言うか、なぜそこまでして性を絡めようとするのか。
犬坂毛野のち●こ切り落として影を作る忍法とか、作者にとってち●こじゃないとダメな理由って何かあったのかな?と変な所が気になりました。

犬塚志乃が最期に球をスリ『入れる』部分、格好良かった。これでようやく任務が完了したんだ、と読んでいて嬉しいような切ないような、そんな気持ちになったなぁ。

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2014年02月18日

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