【感想・ネタバレ】海外アングラ旅行のレビュー

あらすじ

この本は、2003年頃から2013年現在にかけて、私がアジアを中心とする各国で体験してきた出来事をまとめた海外旅行記である。
と言っても、正直、褒められたことはしていない。
いや、それどころか、各国で様々な“エロ行為”を繰り返してきた。
お相手は、各国の売春婦をはじめ、私と同じように旅をしているバックパッカーの女の子、そして時にはニューハーフの男の子等々……その数、ザッと100人はくだらない。
「人々との触れ合いが旅の醍醐味」とはよく言うが、私の場合は、それに加えて「肌と肌の触れ合い」も、かなり重視していたのだ。(「はじめに」より)

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Posted by ブクログ

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藤山六輝
藤山ムツキ/アダルト系出版社出身のフリーライター・編集者。エロ按摩愛好家。趣味は御利益グッズの収集。学生時代より“旅と風俗”をテーマに国内外を放浪。現在、週刊誌をはじめ、超マニア向けの専門誌、広告関連まで幅広く活動している。
モットーは「仕事するフリして全力でサボる!」
Twitter:@gold_gogogo

海外アングラ旅行
by 藤山六輝
しかし、さらに時は経ち、日本でもフェイスブックの参加者が急増し始めた……のはいいのだが、日本の知り合いから次々と〝友達申請〟が来るようになった。  コレはマズい。  なぜなら、私のタイムラインには彼女からの、「アイミスユー」「アイラブユー」攻撃が頻繁に投稿されていたからだ。  これでは、私がフィリピンで女遊びをしまくっていたことが、知り合いにバレてしまう。友達ならまだしも、仕事関係の人なんかに知られては、信用をなくしてしまいかねない。  結局、私はヒッソリとフェイスブックを退会し、別のフリーメールアドレスから、入会し直したのである。  インターネットで世界が近くなったのはいいが、意外な弊害もあるのだ……。

 タイ・バンコクは、世界でも有数のニューハーフ天国である。  街で石を投げればニューハーフに当たる、と言っても過言ではないほどの確率。そのへんにあるファミリーマートのレジ打ちでさえ、一目でそれと分かるニューハーフがやっていたりもする。  タイでは、ニューハーフのことを〝レディボーイ〟と呼ぶ。  バンコクは、街自体が寛容で、まさに人種のるつぼ。各国の汚いバックパッカー、変態オヤジ、廃人同然の沈没者……等々、全てを呑み込むだけの懐の深さがある。よって、レディボーイもまた、堂々と存在していられるのだろう。

だが、ベースが男であるということは、粗野な面もあるということだ。  実際、バンコクでは、レディボーイから腕を強く引っ張るような勧誘をされたり、あるいは、レディボーイからスリの被害に遭った、なんていう報告もよく聞くので、そういう意味では注意が必要なのである。

たまには普通の女体ではなく、クセのあるものにも触れてみたい。食通の人が、カラスミなどの珍味を好む感覚と似ているのかもしれない。 〝エロの総合デパート〟ことナナ・プラザには、もちろんレディボーイ専門店も多数ある。そこで、ある日私は、「そっち系」のゴーゴーバーを初めて覗いてみることにした。

オッサンは、それを一握りすると、匂いを嗅いでみろと言う。正直、私は香りでクオリティの良し悪しまでは判断できないのだが、確かに、マリファナであることは間違いない。  そこで私が、「オーケー。5ドル分もらうよ」と言うと、なんとオッサンは、ビニール袋ごと渡してきたのだ!  5ドルでこの量は、ちょっと他の国では考えられない安さである。これでは、ハッパ好きな連中がラオスに沈没するのも無理はない。私にしても、仮にこの量のハッパを全部自分で消費したら、もう日本には帰れなくなるかもしれない……。  そう思って、私は5ドルを支払い、1回分だけの量をもらうことにした。  すると、オッサンは驚いたようで、チップだと言いながら、ポケットに入っていたタバコ全部をオマケにくれた。  マリファナ天国においては、私は相当変わった旅人だったのだろう(笑)。

「支払った分の9割は返してくれ」  と要求したのだが、男は、そんなには返せないなどと言ってなかなか譲らない。  しかし、私には強い味方がいる……と思って警官達を見ると、彼らはノンキにビリヤードをしていた。どうやら、交渉の助けはしてくれないようだ。さすがは中国、完全に腐敗している!  男は、「これ以上返してほしいなら、警察が帰った後にゆっくり話そうじゃないか……」と耳打ちしてきた。そして、カウンター内にいる他の店員は、なぜか包丁を研いだりしている。きっと恐怖を煽っているのだろう。

なんと、選ばれなかった女達が、思いっきり腕をつねったり叩いたりしてきたのだ!  こんなことは経験したことがない。マジでヤバ過ぎる。た、助けてくれ~!!  しかも、手に持っていたコーラのペットボトルがいつの間にか奪われており、売春婦たちのほうを見ると、彼女達はそれを大笑いしながら回し飲みしている。  まるで、痴女や女強盗だらけの満員電車に自ら乗車してしまった気分だ……。  それでも、足早に奥の方へと歩いていくと、若い子から熟女、ガリからデブまで実に様々なバリエーションのコが揃っていることが分かる。  また、中には、明らかにドラッグでイッているように見える女の子や、病気なのか皮膚に激しい炎症を起こしていたり、頭髪が抜け落ちてしまっている女の子もいた。

「ここで遊ぶのはいくらなの?」 「このエリアは、基本的に500タカだよ」 「マジ……!?」  驚愕の価格である。私は、靴底に仕込んだヘソクリも含めて、合計3000タカを持ってきていたのだが、予想以上に安い。  日本円にして、わずか500円で彼女達は春を売っているというのか……。

「ブラザー、大丈夫だって。ハッスルすれば治るから」  従業員の男はそう言いながら、セックスのジェスチャーでアピールしてきた。挙げ句の果てに、私のチンコを豪快に揉んでくる。 「ちょっ、待てってば。ターイム!」 「元気にしてやるから大人しくしろ!」  ……コイツはゲイなのだろうか? それとも、人の良いバングラデシュ人ならではの優しさなのだろうか?  その後も、彼は私のチンコを盛大に揉み続けたが、そんなことをされても勃つはずがない。私は本当にコンディションが悪いのだということをアピールするために、Tシャツとズボンを脱いだ(決して彼とプレイするためではない)。 「オーゥ、バッド……」  虫刺されでブツブツだらけの体を見せると、彼は驚いて私のチンコから手を離した。  そして、「体が治ったら、声を掛けてくれ!」と言うと、ヤバい病気とでも思ったのか、部屋から逃げ出すように去っていったのだった。

ダッカは、貧富の格差が極端な街である。  近年は、日本も含めた海外企業の流入で急速に経済成長が進んでおり、都会的なビジネスエリアもできているのだが、その一方で、鉄道の線路沿いを中心に、スラムもまだまだ数多く存在しているのだ。

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2024年07月16日

Posted by ブクログ

題名通り結構やんちゃをしているが、それなりの準備と覚悟をもってリスクヘッジをしているので、そこらへんの手法は勉強になった。マリファナのトリップで起こる変化を事細かに書いてあるのだが、バッドトリップが多くて、「やっぱやめとこ」と思った。

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2015年03月31日

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