あらすじ
悪しき霊を討つ鳴弦師の母を失い、叔父・倫太郎とその式神・多聞の営む古書修繕店・遠鳴堂に身を寄せる久遠明。霊は見えても退魔の力を持たない彼だったが、転校早々クラスの少女の背後に雑霊の影を視てしまい……?
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Posted by ブクログ
親を亡くした中学生の明は、叔父に引き取られ一緒に暮らすことになる。いろいろ抱えているものはありながらも、優しく接してくれる叔父や自分を認めてくれる友との出会い、そして巻き起こる騒動を通して、少しずつ心をほぐしていく。その課程で胸の内にわき起こる新たな感情が初々しい。お話としては、物語の核になりそうな事が少しずつ明らかにされてはいるが、これから関わってくる人物の紹介にとどまっている感じ。まだまだこれからというところなので、自作も期待して読みたいと思う。