あらすじ
〔競馬シリーズ〕競馬騎手ケリイは八百長レースの疑いで査問会にかけられた。彼にとっては全く身に憶えのないことだったが、査問会は彼に免許の無期停止を言い渡した。あまりに大きな衝撃。これは誰かが仕組んだ罠なのか……あいまいな霧に覆われた斯界の最高権威、査問会の謎にいどむ騎手ケリイの絶望の闘い。/掲出の書影は底本のものです
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Posted by ブクログ
競馬シリーズ8作目。
騎手のケリイは調教師と共に査問委員会に呼ばれ、
八百長レースをしたとして、免許をはく奪される。
調教師の娘が、意気消沈している父親を助けてほしいと言いにきて、
身に覚えのないケリイは、
査問委員や召喚された証人たちを調べ始める。
イギリスの競馬は上流階級からはじまったため、
階級社会を色濃く映し出している。
馬主や調教師にとって、騎手や馬丁はまともに相手にする人間ではない。
それゆえ、ケリイが馬主や調教師に嫌われないように、
自分が大学を卒業したことは秘密にしていた。
興味深い。
女性が狂人になってしまったり、
鞭打ちクラブが脅迫のネタだったりと、
ちょっとミステリーとしてはいまひとつ。
鞭を入れると足をとめてしまう馬がいるとは、知らなかった。