【感想・ネタバレ】動物園というメディアのレビュー

あらすじ

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日本人にとっての動物園とは何か? 「輸入」されて一世紀をへたいま、その存在意義の再考を促す論考集。イデオロギー装置としての動物園の機能を明らかにしながら、人と動物の関係を、見る/見せる/所有するという行為の次元でとらえなおす。

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Posted by ブクログ

動物園の歴史に始まり、これからの動物園像まで、動物園好きの私にとってとても興味深い一冊です。
動物園の歴史は古い。アステカ王国や神聖ローマ帝国を始め、権力と富の象徴として動物園が作られていた。当時の動物園には、珍しい見た目などをした「人間」も収容されていたことが印象的だった。
時代とともに動物園の持つ役割が変わっていくことになるが、日本に動物園ができるのは1882年になってで、今でも欧米諸国に遅れているとのこと。うーん、確かに。
都会から人間以外の生き物がどんどん排除され、生の繋がりを感じられない現代。ハトを見ただけで本気で怖がる女子高生を見ていると、不安になるのは私だけではないはず...。
こんな時代だからこそ、動物園はメディアとして何と何を繋いでいけるのか。動物園だからこそできることに、期待し応援しています。

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2012年10月16日

Posted by ブクログ

本書では、動物園の存在意義を歴史的な背景から書き起こし、包括的に「動物園というメディア」について解説しています。
人間中心的なパラダイムを超え、動物園の根本的な存在意義、日本人にとって動物園とは何なのかを、数人の著者が解説します。
特に、第4章「動物園における展示のあり方」、第8章「曖昧な日本の動物園」、第9章「地域社会のメディアとしての動物園へ」は、動物園のあり方を考える上で役立つでしょう。

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2009年10月04日

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