あらすじ
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日本人にとっての動物園とは何か? 「輸入」されて一世紀をへたいま、その存在意義の再考を促す論考集。イデオロギー装置としての動物園の機能を明らかにしながら、人と動物の関係を、見る/見せる/所有するという行為の次元でとらえなおす。
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Posted by ブクログ
動物園の歴史に始まり、これからの動物園像まで、動物園好きの私にとってとても興味深い一冊です。
動物園の歴史は古い。アステカ王国や神聖ローマ帝国を始め、権力と富の象徴として動物園が作られていた。当時の動物園には、珍しい見た目などをした「人間」も収容されていたことが印象的だった。
時代とともに動物園の持つ役割が変わっていくことになるが、日本に動物園ができるのは1882年になってで、今でも欧米諸国に遅れているとのこと。うーん、確かに。
都会から人間以外の生き物がどんどん排除され、生の繋がりを感じられない現代。ハトを見ただけで本気で怖がる女子高生を見ていると、不安になるのは私だけではないはず...。
こんな時代だからこそ、動物園はメディアとして何と何を繋いでいけるのか。動物園だからこそできることに、期待し応援しています。