あらすじ
地球の危機も“うやむや”のうちにゆる~く解決! したりしなかったり!! 緊張感とはとことん無縁のお気楽“のほほんSF”☆ ※『ベントラーベントラー』とは……「地球外より侵入した生物及び漂着物に対する処遇を在地球外生物に仰げ」という意味の、首都圏民営警察外星生物警備課における隠語(ジャーゴン)である――。
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Posted by ブクログ
気紛れに地球を訪れる外星生物。悪意はないけど友好的だというわけでもない。侵略はしないけど、社会常識は当然知らない。甚だ迷惑なだけの存在です。外星警備課の職員すみちゃんは、妙に懐いてくる外星人クタムくんを適当にあしらいつつ、外星人が起こすトラブルに対処すべく都内を奔走しています。
クタムくんが良いキャラしてますね。のほほんとした雰囲気のSFですが、本格派なSF読者も満足できる内容だと思います。お気に入りです。
Posted by ブクログ
悔しいけど外星人が地球にちょこちょこあらわれる時代。民営警察の外星生物警備課に属する澄子が、その外星人によって被る迷惑(損害というほど大したものでない)を気まぐれな外星人クタムとともに解決して回る話。最近はやりの日常系。こういうぬるーいお話は、ここのところ多くて、できるだけ褒めたくないが、これは正直面白い。ひとつひとつの話が結構ひねりが利いていて飽きないし、なにより外星人クタムのキャラが素晴らしい。マンネリ化するまでは買う。
Posted by ブクログ
レベルEが正統派SFで至高の作品ならば
この作品はゆるSFで至高の作品。ゆるくても締める所はしっかりしててまたそれがいい。
緑色の外星生物のクタム君と外星警備課に勤務するすみちゃんこと牧原澄子隊員が
東京タワーを覆った微小な外生生物群と居住権の交渉をしたり
並行宇宙を観測する装置にうっかり投影されたり
外星人が造った人造人間の出生を探ったり
どの話も登場する外星生物のほぼ全てが地球侵略を考えていないので
ほとんどの事件・事故はすみちゃんが何かしらの行動を取らなくても勝手に解決したり
クタム君がなんとかしてくれるのでさくさく読めます。
・・・と油断して読んでると
最終話の非殺傷型時間機雷のお話で衝撃を受けるんですわ。
SF作品として見事な結末だと思います。
幸せの形は色々あるんだなあ。と感じましたね。