【感想・ネタバレ】自治体評価の戦略―有効に機能させるための16の原則のレビュー

あらすじ

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1990年代以降、日本の多くの自治体では、行政改革を進めるツールとして「評価」が導入されました。担当者も置いて、評価シートもつくりました。はじめは鳴り物入りで始まった評価も、時間が経つにつれて形骸化している自治体も少なくありません。シートを書き込むことだけが義務化して、実際には評価結果は行政改革のために有効に活用されてはいないのです。
なぜこのようなことになったのでしょうか。数多くの自治体で「評価」のあり方を見てきた、著者の田中氏は「何のための評価か」が明確でないことが問題であると指摘します。

本書は、日本の自治体評価の現状を概観し、問題点はどこにあるか、評価を有効活用するためには何が必要かを、豊富なデータや事例に基づいて論じ、「評価を有効に機能させるための16の原則」を解説します。

自分たちの自治体の「評価」が有効に機能せず、「自治体にとって評価など無用ではないか」と思っている担当者にこそ、じっくりと読んでいただきたい一冊です。

【主な内容】
序 章 本書の立脚点
第1章 自治体評価の実態
第2章 評価の基礎概念
第3章 業績測定の基本
第4章 制度としての評価
第5章 行政の変革と評価──「進化」する行政の戦略

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Posted by ブクログ

本書は、評価が抱える問題点を解明し、自治体を中心とする行政機関や公的機関において、評価を有効に実施するための原則や指針を提案することを目的としている。三重県型の事務事業評価制度を横並びで実施している現在の自治体評価の現状に批判的なスタンスで書かれているが、多角的に自治体評価の在るべき姿を検討しており、非常に実践的な内容となっている。

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2018年03月21日

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