感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
この本とよく似たタイトルで、著者の「常識にとらわれない100の講義」という本があり読みました。タイトル・構成・コンセプトは、全く前回と同じだとバレバレですが、どうしても手に取り読んでしまいます。モノの見方の視点が、一般解とは違っていて面白い。面白いという感覚を持つのは、「私自身もそう考えたりすることがある」が、そこまで堂々と意見を表に出してくれてると嬉しいという感覚かもしれない。だから面白いというより共感なのかもしれない。著者の考え方の中心は「合理性と抽象性」だと思います。一見すると矛盾する2つの考え方ですが、これが両立しているところが不思議な思考の世界を創っているとも思えます。
29番目の講義「はっきりしない人間になろう」という項がある。そこからの引用です。
人間の「深み」という言葉が示す通り、魅力のある人、尊敬に値する人、凄い人というのは、計り知れない。現実も、いったいどこに本質があるのかはっきりと見えないものである。物事を簡単に断定しない慎重さこそ「深さ」であって、意見を絶対に変えない頑固さが「浅さ」になる。
「ぼんやりしていろ」というのではない。「簡単に決めるな」ということである。
そういわれると「深い」と感じてしまいます。
Posted by ブクログ
森先生のエッセイ本は読みやすい。
そう感じるのは、先生が学生相手に授業されていたからなのか。それとも整然と書かれているからか。
普段考えない事も少し考える事が出来るから、エッセイ本は面白い。
Posted by ブクログ
森博嗣氏が100個の話題に対する考えをまとめた、大学の講義のような一冊。私が特に面白いと感じたのは子育てに関する森氏の考え方である。子供であろうとも一人の人間として尊重し、自由や物を与えたりしない姿勢は自分にとっては驚きであった。私自身がいろいろと親から与えられて育てられたと感じているからである。いろんな環境の下で育った人がいるからこそ、いろんな考え方の人間がいる。そんな当たり前のことを再認識させてもらえた。
そしてエッセイという形によって自分とは違う考え方を垣間見ることができるのはうれしい、かつ面白い。言語を持つ人間という生物の特権であろう。