【感想・ネタバレ】ヒーローマスク（５）のレビュー

オカベタカシ / 鶴ゆみか

自分がヒーローであることを、リリコに伝える決心をした未来。二人で観覧車に乗り、ようやく話が出来るかと思われたが、その矢先に大規模な停電により、観覧車が止まってしまう。未来はリリコに自分の正体を明かすことが出来るか!?

そして、ヒーロー部に忍び寄る、怪しい影。次々とマスクを狩っていく謎の男を相手に、リリコと未来は!?

大人気・青春ヒーロー物語、必読の最終巻!!

[ブクログ · ★★★☆☆]

うーん、結末としては兵器になるマスクを葬ったというオチだが、今までの伏線を回収しきれていないし、無理やり都合をつけた設定という感じ。
正体がヒーローであることを渋谷未来が佐々木リリコに打ち明けたのも束の間、何者かがマスクを奪いに来て樺山がボコボコにやられる。ところが直後、その正体が数年前に行方を暗ました佐々木リリコの兄・浩行であったこと、親友だった未来の兄・太陽と一緒にマスクを開発したこと、考えの違いで敵対し浩行の実家に太陽が火をつけたこと、マスクをばら撒き暴走している太陽を止めるため？浩行がマスク回収に奔走していることなどが明かされる。あんなに最強キャラとして描かれていた太陽が弟・未来の腹パン一発でKOするのも無理があるし、川に落ちた後マスクを残して太陽が姿を消すというのも謎。
教育実習生の天馬や、くるみの叔父の民宿に嫌がらせをする者は何者だったのか。