あらすじ
思春期オンナノコの甘い恋、酸っぱい恋、ほろ苦い恋を丹念に描いた意欲作。 第5回一迅社コミック大賞百合姫部門で受賞した生え抜き百合作家待望のファーストコミックスが満を持して登場。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ちょっと繋がってる短編集。
セクシュアリティの在り方が普通なのがすごくいい。
ヘテロが上から目線で「ああかわいそう」「ああ切ない」と消費するための百合じゃない。
無自覚なヘテロが押し付けてくる葛藤萌えや悲恋ドリームなんか歯牙にもかけず、ヘテロの世界で培養された思い込みを取っ払ってくれる、「当たり前の恋愛」の話。
パン屋の話が好き。
「女は男を好きにならなくちゃいけない」って思い込みは、「米屋の主食は米じゃなきゃいけない」って思い込みとおなじくらい馬鹿げてる。
でも、それが普通だと思い込んでる人にとってはものすごく大きなこと。
こんなに馬鹿げたことだけど、そうやって育ったならこんなに気にしてしまうのもしかたない。でも大丈夫だよ気にしないでいいんだよ、と肯定してみせる。
思いこみや壁なんかもきっちり描かれているのにニヤニヤしちゃうくらい可愛くてハッピー。
「パン屋の後輩」と「部活の先輩」(同一人物)が違う人のように感じちゃったのが残念。
どっちもかわいいけど性格がだいぶ違って見える。
相手によって関わり方が違うってことだろうか。
Posted by ブクログ
ただ甘いだけではなく、戸惑いや葛藤のある百合だから個人的には好きなんだけど、短編集ということもあってその雰囲気が薄れてしまっているのが残念。一作くらい叶わぬ恋があっても良かったかも……