あらすじ
グローバル化経済のもと、労働や生活が不安定化していくなか、どのように個人のアイデンティティと社会を保てばいいのか? ラカン派社会学の立場で、現代社会の難問を記述する。
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Posted by ブクログ
これは良著。700円以上の価値があると思う。
文体が硬く論文風で読みにくいのが難点。
プレカリアートを主題にネオリベラリズム下の人の生活、
精神病理の傾向を説明している反ネオリベ派の著書。
精神論にはラカンを、プレカリアートには日本のオタク、
ワーキングプアを東浩行・宮台真司を取り上げている。
とにかく参考文献が多くて、現代社会学の詰め合わせ。
再起性と恒常性により人間の成長過程を説明する点は
ネオリベ下の人の傾向を理解する上でとてもよかった。
恒常性が形成しづらい社会にあることはとても納得。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
市場至上主義、雇用の流動化、社会保障の縮小、ワーキングプア、格差、貧困、自己責任社会―。
グローバル化経済のもと、多くの人々の生活が不安定化(プレカリテ)していくなかで、どのように個人のアイデンティティを保ち、社会を維持していけばいいのか?
自分探し、心理学、お笑い、オタク文化、メディア・スピリチュアリズム、リアリティ・ショーの隆盛はいったい何を意味するのか?
ラカン派社会学の立場から、現代社会、あるいは現代の人々がぶつかっている難問を記述し、処方箋の一端を示す。
[ 目次 ]
第1章 プレカリテとは何か?
第2章 再帰性のもつ問題
第3章 なぜ恒常性が必要なのか?
第4章 共同性を維持する現代の社会現象
第5章 電子メディアと解離的人格システム
第6章 文化の役割
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