あらすじ
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合格や商売繁盛を祈願する、お守りを身につける、節分で豆を撒く、運勢を占う、北枕を避けるといった行為は、必要不可欠ではないにもかかわらず、私たちの日常生活に浸透している。必ずしも宗教には位置づけられないこれらの呪術的行為は、どのような人々によって、どのような意識に基づいておこなわれているのだろうか。東京都二十三区での調査をもとに、現代社会に息づく呪術意識を浮き彫りにする。
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Posted by ブクログ
●:引用 →:感想
●現代日本社会で、最も近代的、合理的と見なされている東京都23区
●「都市に住む人は呪術とは無縁だ」
→???。この仮説、仮定条件そのものが疑問、というか納得しにくい。
●墓参りは古くから、「先祖」たる故人の冥福を「祈る」だけでなく、家内安全など子孫である自己の招福を「お願い」する場でもあった。この場合の「祈り」と「お願い」は、前者は故人のための、後者は自己のための行為であって、死者と正者、目的になる対象は正反対とさえいえる。
→墓参り(だけでなく、仏壇でも)「お願い」することは当たり前の行為だったので、それが現世利益的であるとは考えたこともなかった。”安らかにお眠りください”と祈るのは葬式から数年の間かな。
●第8章 若年層の「呪術」とその特徴ー高齢層との比較のなかで
→興味深い。