【感想・ネタバレ】黒猫館の殺人〈新装改訂版〉のレビュー

あらすじ

大いなる謎を秘めた館、黒猫館。火災で重傷を負い、記憶を失った老人・鮎田冬馬(あゆたとうま)の奇妙な依頼を受け、推理作家・鹿谷門実(ししやかどみ)と江南孝明(かわみなみたかあき)は、東京から札幌、そして阿寒へと向かう。深い森の中に建つその館で待ち受ける、“世界”が揺らぐような真実とは!? シリーズ屈指の大仕掛けを、読者(あなた)は見破ることができるか?(講談社文庫)

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ネタバレ

面白かった!
前シリーズの時計館とそんなところで繋がっていたのか!というところも含め、面白かった。
あー今回は割とわかるな…と慢心していたらまんまと騙された。

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2025年12月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ふと裏表紙を見ると「本文図版 小野不由美」ってなってて、聞いたことある名前だな、同性同名?と調べたら、綾辻行人が旦那だったのか!売れっ子小説家夫婦だと!すごいー。

というわけで久しぶりに読む館シリーズ。旅行の際の飛行機が長かったのでこれ幸いと一気に館シリーズを数冊読み終わった。が、一気に読んでしまったこともあり、全部メモは少なめ。

いきなりいけすかないおぼっちゃまが出てきたのでとりあえず死んでくれることを願う。
そして今回は館の管理人の手記として進む。
が、途中で江南にその管理人から手紙が来て、更に電話がかかってきて、事故で記憶喪失になり、手がかりがその手記だけ、となる。
となると、その人と管理人が別人というトリックな気がするが、60代という年齢のキャラが他にいない…

登場人物の切れ者のほうが風邪気味だったとか、管理人からの手紙の字が下手とか、何かの伏線な気がするけど…
と思ったら字が下手なのは単に利き腕じゃない方で書いてたという話だった。

そもそも、この手記に書かれた内容の時代が違うとか?天羽博士のペンネームが管理人とか?
下手にトリックばかり考えてしまう。

コナンと鹿谷、2人が話し合うところで既に手記を全部読み終わってるのはずるい!こちらはまだ2章までなのに。サスペンスものだと地の文で読者は気づくけど、ミステリーだと逆に読者の方が知らないことが多くなるもんだな。

そして天羽博士も60過ぎだ!これは…
しかし内臓が逆にあるのであれば、ホテルの火事で診察された時にバレてそう。

結局、やはり天羽博士が色々な犯人だったが、他の謎の答えが全然わかってなくて霞んでしまった。
まさかタスマニアとはなぁ。
色々な伏線がきちんと回収された。いや、伏線自体あんまり覚えてないけど!でもそこも含めてちゃんと説明してるので記憶力の低い読者も楽しめる。
しかし、まさか黒猫館が2つあったとは。そしてヒントはそこら中にあったとは。気づく人は気づけたんだろうな。もしくはあれ?と思うこともあったんだろうなぁ。自分は何一つ疑問に思わなかった。
レナが死んだ時に管理人がいやに冷静だなと思ったくらい。あと死体処理慣れすぎでは?とも思ったけど。

しかし今回は珍しく死体が少ないし、結局事件にならなかったな。さすがに時計館では殺しすぎたと思ったのだろうか。

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2025年09月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

凄すぎる構成で書き上げられ、思わず感嘆してしまった一作。
十角館の殺人から、館シリーズを追って読んでいるが、途中から、十角館が一番好きかもしれないと思っていた。
といっても各作品はどれも読み応えがあり、面白く、密室殺人という館シリーズでありながらも、毎回違う構成で読者を飽きさせることなくミステリを描いている。
卓越した構成力があるのはすでに知っていたものの、今回は特に、第八章からエピローグにかけて事件を収束し書き上げたその構成が明かされた瞬間、一瞬ページを捲る手が止まり感嘆の吐息を零したことを記録しておく。(所謂ミステリのどんでん返しに感嘆したのではなく、構成に感嘆したと誤解ないよう)

また記したくなったことがあれば記すとするが、読後だと作品内の言葉遣いが移ってしまうのに困ってしまうなぁ。と小さなぼやきを添えて


あまりによかったので、この作品は売らずに手元に置いておくかもしれない

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2025年08月29日

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ネタバレ

随分スケールの大きいトリックだった。

わりと早い段階で鮎田冬馬=天羽辰也だろうなって気づいたから、まさかこんな大胆に騙してくると思わずまんまと気を抜いていた。

昔は大学の助教授くらいで、北海道とタスマニアに中村青司設計の館のような別荘をもてたのか~なんて、ストーリーと違うところにすごいと感じてしまった。

少し話が上手く進みすぎな感じは否めないけれど、それでもやっぱり館シリーズはハズレがない!
次は暗黒館か!気合い入れねば!

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2025年07月03日

ネタバレ 購入済み

悔しいっ!

あとちょっとだったのに!
あれも、これも気が付いたのに!
ソレだって、ちょいちょい違和感は感じていたのにー!!
って感じの騙され方でした。

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2022年11月20日

ネタバレ 購入済み

オチは読めたかも

ある人物の正体や、殺人の犯人は読めてしまいました。ただ、やっぱり引き込まれます。何日間かに分けて楽しみたかったのですが、やはり一気に読ませられてしまいました。

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2020年05月19日

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ネタバレ

あ!分かります、その違和感気づいてました!!と何度も思ったのに、やっぱり答えに辿り着けない私は従順な読者だった笑 80%は分かっても残りの20%が肝心...。まさにその通りだなぁと。本作も面白かったなぁ~。
次作は暗黒館。気持ちを切り替えて覚悟を持って、とのことでワクワクが止まらない!

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2025年11月24日

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ネタバレ

いくつかの違和感を感じながらもそういうものなのかな〜、そういう人もいるのかな〜、普通じゃない状況だからそんなもんか〜…と何となく読んでいた部分が全部伏線だった時の衝撃!そして館が2つあるなんて!しかも海外!
江南くんの時刻表トリックへの関心なしはちょっと共感。

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2025年10月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

独白、一人称手記の魔力、

各々時系列に沿った手記と現在時パートで読みやすい
気がついたときには先が気になって気になってイッキ読み瞬殺でした






エドガー・アラン・ポーの『黒猫』率いるタイトル、地下室、、、VS、、、ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』

盛大なタイトルモチーフそのもののミスリード、、、


金田一の右心臓の話を思い出して、「綾辻以後」という言葉を噛み締めています

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

館シリーズ第6弾
手記と現在が入り混じっていて、音楽をかけて読んでいても、途中から音楽が聴こえなくなるくらい没頭した
これって叙述トリック…?
手記で変だなって思うところはあっても、まあ鹿谷が解いてくれるだろうって甘えてしまうところもあり
江南のところにかかる一本の電話
手記を携えて、自分が誰なのか解明して欲しいという老人は手記の作者で、それはある別荘で起こった事件のことだった。その別荘も、中村青司の作品だったー
黒猫館があるのが阿寒じゃなくてメルボルンってなった時はのわーって心で叫んでしまった…いや、内臓の逆だけじゃないのか…館ごと逆(?)なのか、と…レナは心臓発作で、でも理性というか結局保身なのかなって思うけど古川の仕業だとか、これって今後どうなるのかしら…
そしてエピローグの手記(これは燃えてしまったので鹿谷や江南は読めていない)のこと…時計館と黒猫館の、所有者でのつながり(薄いけど)も
今回は解決編でびっくりしてばっかりだったけど、落ち着いたら何一つ解決してないことに気づく

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2025年11月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今作はあまりささらなかったかな。
管理人の正体も手記の違和感もわかりやすかった。もう一つの館がそんなに離れているとは思わなかったけど。ただ場所自体は事件の内容に別に関係ないし、添え物扱いで薄い印象になった。

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2025年08月27日

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