【感想・ネタバレ】黒猫館の殺人〈新装改訂版〉のレビュー

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ネタバレ

新しい!!
赤道を中心に考えて、阿寒と鏡の位置にあるタスマニアにもう一つの黒猫館があるとは…!
それは思いつかない。笑
トリックや伏線は、それはちょっと無理があるんじゃ…というのものもあるが、館シリーズはどれも裏切らない話の面白さがあるし、文章の書き方は分かりやすいし
、島田潔大好きだし、結局面白い
ちょこちょこ今までの作品の懐かしい名前や人の繋がりが分かるシーンもありそれもいい。
鹿谷は毎回、警察ではないので真実を通報したりはしないということで、結局世間には真実と違う受け取られ方をしているのがいいのか悪いのか…
まぁそこが鹿谷らしくもある。

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2024年06月08日

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ネタバレ

2014年(発出1992年) 451ページ

いやあ、前回の『迷路館』のレビューから「飛びます」と知らず知らずのうちにネタバレしてしまっていたではないか!(アホかいな)

今回、小説1冊を1日で読み切る、という、若い頃しかできなかった芸当ができてしまった。それほど綾辻さんの文章は小説の世界に引き込ませる力があるんですね。

今回の舞台は『黒猫館』。東京のホテル火災に巻き込まれて記憶を失った鮎田冬馬。助けられた時に鮎田が抱えていた手記。鮎田冬馬は手記の中で自分が管理人をしていた『黒猫館』を建てた建築家・中村青司の名前を、病院で偶然読んだ『迷路館の殺人』の中に見つけ、作者の鹿谷門実と会いたいという手紙を担当編集者へ宛てて出す。その鮎田冬馬が書いた手記の内容は真実なのか空想なのか?
推理作家・鹿谷門実と出版編集者・江南孝明は、手掛かりを追って、東京から北海道へと旅立つ。

ストーリーは鮎田冬馬の手記と、鹿谷門実たちの現実の動きを交互に描きながら進みます。また、鮎田冬馬の手記が作中作になっている構成です。
この『黒猫館の殺人』。またしても謎解きができなかった自分の口をあんぐりと開けさせました。
文章の中に、巧みに伏線を散りばめてくれているのに、それに気付かない自分って、、、
ミステリーを何冊も読んでいるうちに、同じ系統のトリックって出てくるんですね。でも、そのトリックができないと思わせて、最後にドンデン返しされたり。
でも謎解きできずとも、多くの伏線を最後にきちんと説明してくれる、このスカッと感は最高です。

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2024年02月13日

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ネタバレ

やばい、館シリーズで1番好きかもしれない
こんな壮大な叙述トリックがあっただろうか
後半のワクワクったらありゃしない
もう1回読まないといけない作品ナンバーワン

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2024年02月11日

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伏線が多くて、今回はさすがに途中でいろいろ気づきました。終わりの方になると、館も二つあるんだろうな〜と気づきましたが、まさか海外にあるとは…。「タ、タスマニア?!」ってなりました。中村青司の発想には驚かされます。今回も面白かったです!

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2024年01月21日

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悔しいっ!

あとちょっとだったのに!
あれも、これも気が付いたのに!
ソレだって、ちょいちょい違和感は感じていたのにー!!
って感じの騙され方でした。

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2022年11月20日

ネタバレ 購入済み

オチは読めたかも

ある人物の正体や、殺人の犯人は読めてしまいました。ただ、やっぱり引き込まれます。何日間かに分けて楽しみたかったのですが、やはり一気に読ませられてしまいました。

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2020年05月19日

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正直前半はイヤミスな感じがしたが、後半からのからくりやスケールの大きさにびっくりしてそんな感情は吹き飛んだ。
けど、私自身手記を読んでて脳内のイメージは冬だったから季節に関しては差ほど驚かなかった。
何かを感じとっていたのかもしれない。
まあ、鋭かったのはそこまでで、館が2つあることは完全にわからなかったなー。
いやに描写が細かいなと思っていたけど、読書に説明する為かなと思ってた。
ってことは海外の黒猫館には死体がまだあるのかー。
氷川はなんかやらかすオーラプンプン出てたから自殺工作も彼の仕業とわかった時、やっぱりな感じがした。
鮎田と天羽の同一人物だったこともすっかり騙されました。乾杯です。

前回に引き続き江南と鹿谷のタッグが最高!
江南自身はワトスンにはなれないと卑下してたけど、私にはもうそのイメージがついてたよ。
これからも二人の活躍がみたい!
次の館も楽しみ。

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2024年04月04日

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今回は、記憶をなくした老人の手記を元に記憶を取り戻すために調査する話。東野圭吾の「むかし僕が死んだ家」を思い出した。トリックの構造としてはかなり似ていると思う。雰囲気も。古い館に踏み込んで過去を探るミステリーは好きだけど、当事者だったら私は絶対に勇気がなくて入れない…。

手記を読んで、鹿谷さんがひっかかった点にだいぶ追いついて来たと思う。でも違和感を感じてもそこから答えまでがなかなか難しい…。実際に館に到着して探索してから気づいたことはほぼほぼ一致していたけど、答えは想像を超えて来てたなー。今回の違和感にしても、道民じゃなければ気づくの難しいんじゃないかと思う点もあったり。

いずれの館シリーズも、殺人は何かの因果で隠し通すことができない、と言っているように感じた。今回も、こんな田舎で女の子が1人フラフラしていなさそうな場所なのに、たまたま出会った女の子が死んじゃって、そうでなければ絶対に他の人にバレることはなかっただろうに…。女の子殺しちゃった点があっさり描かれすぎてて、そこの葛藤とかもあればもう少し博士に感情移入できたかもと思った。

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2024年03月09日

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今回もまた、新たな展開。
書記の所々にある違和感になかなか気づけない。
それでも正体には気づけました!
でも館については全然だったな。面白かったです

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2024年01月14日

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「館シリーズ」第6作。本作ももちろんいわゆる「本格」推理小説である。「新装改訂版あとがき」のなかで著者は「ある程度の読者が八十パーセントまでは見抜けるかもしれない」と書いている。わたしはさすがにそこまで多くの部分を見抜くことはできなかったが、それでも注意深く読んでいれば、たとえば一行がじっさいに「黒猫館」を訪れたさいの間取が、冒頭に掲げられた平面図と正反対になっていることには気づけるはずである。しかし、わたしはそれに気づいたところで、まさかほんとうの建物がタスマニア島に建っているとは思いもよらなかった。日本で書かれた小説の舞台は、とくに断りがなければ日本であると考えることがふつうであり、その思い込みを利用した著者にまんまとしてやられてしまった。ただ、「解決篇」ともいえる箇所を読んでゆけば、そのほかにも作中のそこかしこにヒントが張り巡らされていたことがわかる。残念ながらわたしは気づけなかったが、鮎田冬馬の「正体」が天羽辰也博士であると気づくこともそこまで難しくないのではないだろうか。内臓逆位症の話など、無意味に登場するわけがないのに、「真相」と結びつけることができなかったのは手落ちであった。前作『時計館の殺人』でも、わたしは怪しいと目星をつけた人物がじっさいに怪しかったものの、さらにべつの真犯人がいてそちらには気づけなかったという経験をしている。あまり複雑なトリックが登場しても読者は置いてけぼりとなって白けるだけであろうから、単純に推理小説としての完成度もさることながら、真相には迫れるけれどもなかなか辿り着けないというこの絶妙な感じが、このシリーズの人気を支えているのだと思う。

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2024年01月03日

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館シリーズもついに6作目!
今回も前作の時計館と繋がりがあり、前作を思い出しながら楽しみました。鮎沢氏が天羽氏であることはなんとなく途中から予想がつきましたが、まさか赤道を挟んで建築依頼をしていたというのには驚きました。碓井が保身のために殺害をしていたのも動機がわかれば納得ですが最後まで読めなかった
今作は学がないと少し理解に苦しむところがあったので、もっと賢かったらより楽しめたのかなと思います。
地下に死体を埋めてしまおうという考えがなかなかの狂気的でゾッとしました。

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2023年12月22日

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私の苦手なタイプのミステリ――細かい描写を注意深く読んで違和感に気づかないといけないやつが盛りだくさん。あんまりにもおしりからしっぽまでそれだけで埋め尽くされていて、どんなことでも徹底すれば個性になるということで、一周まわって感心してしまうんだけど、やっぱりだからなに?となってしまう。そこから更にオーストラリアでした!と明かされ、すご!と思った次の瞬間、え、でもそれがなに?となる。シリーズ途中にいきなりバカミスが突っ込まれるのは好き。

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2024年06月08日

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シリーズ2個目
やはりこれはシリーズ順に読むのが正解な気がしたけどもう遅い…
迷路館よりも好きだった!北半球南半球のトリックはなかなか…!他のシリーズも読むぞう!

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2024年05月19日

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館シリーズ第6作。水車館とか人形館くらいのおもしろさだった。
天羽博士が鮎田さんというのはなんとなくそうかもな~と思ってたが、その伏線があんなに散らばっているとは想像してなかった。相変わらずしれっと違和感あることを気取らせずに書く人だなあと思う。綾辻行人、マジで伏線を気取らせないのに、読み返したら「ここもそうじゃん、ここもそうじゃん!」となるのがすごい。
記憶喪失の人物が実はこの人で……という仕掛けの話かと思いきや、もう一つさらなる真実がある。鏡対象に館が建っているという真実。それもちゃんと手記に書かれてるのがすごいなと思った。手記には二重の真実(鮎田と天羽が同一人物であること、館があるのは阿寒ではなくオーストラリアであること)が含まれているのがすごかった。

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2024年04月20日

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おもろかったけど、館シリーズの中ではそこまでかなぁ、、
だんだん綾辻行人という人を分かってきたのか犯人分かったし、天羽=鮎田ってこともそうだろうなぁと思いながら読めた(^^)

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2024年01月19日

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切り口が斬新な書き方でとても面白かったです。

ただ「どじすん」という言葉が出てきた時点で色々気付いてしまい(実際に館がある場所まではわからなかった!)、大どんでん返し!と思えなかったのが残念でした。
また動機も少し弱いような…
なので☆は少なめです。

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2024年01月14日

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館シリーズのなかでは比較的こじんまりしている印象を受けつつも(人が殺されていくスピード感とか、館のシンプルさとか)、最後にはやっぱり驚かされてしまいました。
どこで“左右逆”が効いて来るんだろ?と思ってたらそこなんだ!という驚き。

ルイス・キャロルに疎かったので見事に騙されたけれども、早々に気付く人は気付くかも知れません。

なんか殺人の動機がちょっと地味に感じました。今までの館シリーズほどの“狂人”&“狂気”を感じにくかった気がします。でもやっぱり館シリーズはサクサク読めて見事に裏切られて楽しい!!

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2023年11月06日

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