【感想・ネタバレ】お金で世界が見えてくる!のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

貨幣はその本質である「信用」そのものとして存在するようになったのです 
北朝鮮はソ連が作った国家。国家のトップも、ソ連が選んだのです 
北朝鮮を、これほどまでに貧しい国にしてしまった原因は、独裁政治でした 
イランには大統領より上に最高指導者が存在します。…大統領は国民が選挙で選べても、最高指導者を国民が選ぶことはできません 
ムハンマドはアラビア半島の出身者でした。つまりアラブ人です。…ペルシャ人は誇り高く、自分たちはアーリア人の子孫であるというプライドがあります。…アラブ系に対する生理的な嫌悪感もまた持っている 
ユーゴスラビア社会主義連邦共和国は「1から7の共和国」と呼ばれました。「1つの国家、2つの文字、3つの宗教、4つの言語、5つの民族、6つの共和国、7つの国境」というわけです 

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2014年12月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ものすごく斬新な切り口!
書籍タイトルからすると、グローバルマネーの話かと思いきや、そうではありません。

国の顔である通貨が入り口で、入ってみると世界情勢に関する記述が柱。しかも足で集めた池上さんらしい視点が満載です。

タイトルでこれまでの池上ファンと別の層に訴えかけ、論旨は池上さんの得意分野という展開が、出版社が上手に企画したなぁー、なんて思ってしまいます。

取り上げている世界の各地域の問題について、歴史的背景や宗教上の問題など、私たち日本人にはイマイチピンとこない部分について池上さんらしくわかりやすく解説しています。世界のニュースをとっつきにくいと感じている方々が読んで頂くのに適していると思います。

1つひとつは難しいことが書かれているわけではありません。日常的に国際情勢のニュースを見聞きしている方にとっては、ごく当たり前の、よく知っている事柄が書かれているだけと感じられるかもしれません。

けれども、その端々には、池上さんらしい、現地で仕入れたネタが満載で、国際情勢に詳しい方でも「通貨」という側面からも新たな視点で見ていただけるのではないでしょうか。

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2014年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

国や地域に紐づく「お金」を切り口に世界を読み解こうとする池上さんの本。

・お札の傷み具合で経済状況がわかる
ボロボロに痛んだお札や汚れたお札が多いのが海外だとか。お札を清潔に保つにはコストがかかるもの、ということか。ちなみに日本のお札の平均寿命は、日本銀行によれば、1万円札で4~5年程度、5千円札、1千円札だと1~2年程度だそう。

2千円札は?笑

「お金」には関係ないが、
・ミャンマーには名字がなく、アウンサンスーチーという一連がすべて名前らしい。

全体的に読みやすく、1時間以内で読み終わった。

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2015年06月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スコットランド独立論が高まってきた。首都エジンバラと工業都市グラスゴーの二つの大都市を持つ、かつての独立国だ。

今年の3月にスコットランドを訪れたときに驚いたのは、イギリスで使用できる通貨ポンドがイングランドとスコットランドで別の紙幣だったことだ。

そして、スコットランドのポンドにも数種類あることに気が付いた。

スコットランド銀行、ロイヤルバンク・オブ・スコットランド、クライズデール銀行、この3種類の紙幣がスコットランドでは流通している(もちろん、イングランドのエリザベス女王のポンドも使える)。

すでに、通貨はスコットランドが発行する権利を持っている。このことからも、スコットランド独立論が極論ではないことに、イングランドが焦り始めているという状況である。


さて、お金で世界が見えてくる!と銘打った本書では世界の紙幣から世界の内情を探るというものである。

独裁者の顔が塗りつぶされたリビアの紙幣、ハイパーインフレを起こした100億ジンバブエドル、同じ国に二つの紙幣が流通するボスニア・ヘルツェゴビナは内戦による傷跡が今でも紙幣に残る。

紙幣はその国の内情を知るのに有効だ。


海外に行ったとき、紙幣を円に換えるのはなんかもったいないよね。

この間いったチェコ、ハンガリー、スウェーデン、デンマークはEUであるが独自通貨を持っていた。

いつか、ユーロになってしまうとしても今の通貨をとっておきたい。それがその国を表すからだ。

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2014年09月12日

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