あらすじ
「五百年生きた虎が人の姿をして町中にいる」伝説の虎に喰われ、その手先となって少女を攫った?鬼の告白に、秦の港町・琅邪はたちまち大騒ぎに。さらには神木の下で見つかった死体が消え失せ、果ては始皇帝の観光台までが崩壊する……。相次ぐ怪事件に徐福の弟子たちが異能を駆使して挑むミステリー長編。
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Posted by ブクログ
清の始皇帝の時代、徐福が蓬莱を見つけるために開いた私塾のひとびとによるミステリ。
いや中華ファンタジーか? いやいや、やはりミステリだ。
中国の時代ものというと難しそうな印象があるが、キャラクターの個性が強く、単純に面白い。解説に書かれている物語も読みたいなぁ。
Posted by ブクログ
秦の始皇帝に不老不死の仙薬探しを命じられた
徐福を塾長とする徐福塾がある港町、琅邪。
ふたつの大きな商家のうち
西の家の娘に結婚話が持ち上がった途端
娘は死に、鬼が家をうろつくと噂され
東の家の息子は性に合わない狼藉に及び
徐福塾の巫医が姿を消す。
続く奇怪な事件を収拾するため
町を愛する求盗(警察官)の希仁と
徐福塾に籍をおく弟子たちが動き出す。
だいぶ特殊能力よりかと思ったけど
事件の解決に関しては
きっちり現実的なものでした。
ひとつながりかと思われた出来事が
実はバラバラなもので
関係ないと思われた出来事が
実はつながっていた…
という最後の謎解きが楽しかった。