【感想・ネタバレ】私たちが星座を盗んだ理由のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年03月24日

どの話もかなり好きだった
青春やファンタジーさの中に潜むささやかな恐怖、切なさが胸にくる。

どの話も過去の自分と重なる部分があり、
昔の自分や生きてきた人生を思い出さずにはいられない。
本来はそう感じるような内容ではないかもしれないけど、何故か時節思い出が蘇った。

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Posted by ブクログ 2024年04月06日

子供向けのミステリだと思っていたけど、読むととても引き込まれる作品だった

特に妖精の学校はめちゃくちゃ面白い
どこかで見た事のあるような設定だけど、読んでいてドキドキワクワクする
強いて言えば、オチに無理があるような気がした
ただ、あの薄っぺらい分量でここまで引き込まれる設定を作れるのは凄い

...続きを読む後の最後でイヤミスにする展開が毎回同じだから、何となく展開が読めてくるのが少し残念

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年02月11日

北山猛邦先生の短編作品。
それぞれがクライマックスまで良い雰囲気を醸し出しているのにその後の展開で一気に萎えさせて嫌ミスに持って行くのがとても素晴らしく心地よいと感じました。
それぞれの感想
①恋煩い
これが一番怖かったかなという印象。恋の魔法に魅せられて怖いところに嵌っていく所がとても怖かった。ま...続きを読むさかの未必の故意が関わっているとは、犯人の目的が恐ろしかった、しかも勘違いなのがまた悲しい。そしてラストのあの単純な「死ね」の一言。やっぱり人間は恐ろしい。

②妖精の学校
ネットで考察があふれている作品。ディストピア感や『約束のネバーランド』感がある。最後の数字が緯度と経度を表わしているのかなというのは直ぐにわかるが意味を調べてゾッとしました。情報統制とは恐ろしい。

③嘘つき紳士
一番オーソドックスかな?でも女性は怖いなぁと、そしてそれに引っかかる男も男だと感じた。

④終の童話
まさかのファンタジー。『Dr.STONE』味も感じる作風だが、破壊させた石像は元に戻せない模様。なぜ破壊されたのか、そしてエリナはどうなるのか、結末はどちらでもとれるような結末だが、どちらにしてもあのときの幸せは戻らないのだなという切なさもある。

⑤私たちが星座を盗んだ理由
星座を消すことはまぁ無理だろうなとは思っていたが、南十字星であるところがとても面白かった。そして姉の死の真相もまぁだよなぁというような真相だがその後の夕兄ちゃんの家族の描写がとても切なかった。姫子のやったことは何も意味が無いというのがとても悲しく切ないと感じました姫子がかつて追っていた男の子に似たそっくりな男の子が姫子を絶望させるという皮肉がとても素晴らしかったです。

この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
アキ:伊藤美来
トーコ:黒沢ともよ
シュン:畠中祐
海野隆:島崎信長
ウミネコ:花江夏樹
ヒバリ:種崎敦美
ツバメ:佐倉綾音
クイナ:内田真礼
男:諏訪部順一
ウィミィ:杉田智和
エリナ:茅野愛衣
ジャックネッタ:細谷佳正
ワイズポーシャ:子安武人
夕兄ちゃん:浪川大輔
姫子:安野希世乃
麻里:鬼頭明里

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Posted by ブクログ 2022年12月23日

短編がそれぞれテンポよく切り替わり、すいすいと読みやすい小説です。
どれが好き、というより、全体を通して好きな作品と思います。
よくあがる「妖精の学校」は小説だけでは分からない人には分からないし、分かる人には「これはアレだな」と分かるようなものですね。私はアレとはピンと来ませんでしたが、調べればすぐ...続きを読むに分かります。
表題の作品はoh... という感じ。どれもこれも、すこし切ないような気持ちになれていいと思います。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月07日

『ダンガンロンパ霧切』シリーズを読んで、北山さんの本が気になり読んでみました。
5つの短編集ですが、どの作品もとても興味深い内容で、面白かったです。
「恋煩い」はラストの1ページだけホラーに変わったのは驚きでしたし、「嘘つき紳士」もいつバレるのかハラハラしながら読んでいました。
ただ、結末をあえて書...続きを読むかずに読者の想像に委ねている作品があり、そこは個人的にはあまり納得のいくラストではなかった為、星4つにさせていただきました。

でも、北山さんの他の作品ももっと読んでみたいと思えるような一冊でした。

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Posted by ブクログ 2024年03月21日

どんでん返しの短編集。最初の恋煩いから衝撃的だった。単なる女子高生の恋のおまじないの話かなーとか読んでいたけど最後にやられた。妖精の学校はあんまり。嘘つき紳士、終の童話、私たちが星座を盗んだ理由はジャンルが多彩でいい感じのイヤミスだった。

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Posted by ブクログ 2024年03月12日

それぞれなかなか意地の悪い5篇収録の短編集
どれも重すぎずサクッと読めて良いです
中でもラスト2篇が個人的にはお気に入り
『終の童話』石化の呪いにまつわるファンタジーな世界観で展開されるドラマ
オチが秀逸で、読んだ人と語らいたくなる
『私たちが星座を盗んだ理由』後味悪目の作品が多い中で、どちらかとい...続きを読むうと甘酸っぱさと苦さを強く残す表題作

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Posted by ブクログ 2024年02月02日

 日常の謎やファンタジーを絡めたミステリー。どの話も最後に見方が変わるという仕掛けになっていて面白かった。特に「終の童話」が一番凝っていた。

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Posted by ブクログ 2023年09月16日

最初と最後の作品が好き
ファンタジー要素強めなのは苦手かもしれない
短編だから仕方ないけどどんでん返し期待で読むのは微妙かも

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Posted by ブクログ 2023年08月14日

5つの短編集で、どれも最後にウッとさせる。
表題の作品が気になったが、何でそのまま綺麗に終わらせてくれないんだ、と感じた。
そこも含めても満足です。



優しく、美しく、甘やかな世界が、ラストの数行で、残酷に崩壊する快感。景色が反転し、足元が揺らぎ、別な宇宙に放り出されたかのような、痛みを伴う衝撃...続きを読む。かつて、まだ私たちが世界に馴染んでいなかった頃の、無垢な感情を立ち上がらせてくれる、ファンタジックな短編集。ミステリの醍醐味、ここにあり!


難病の女の子を喜ばせるため、星座を一つ消して見せる男の子を描く表題作ほか、5つの物語のすべてに驚愕のどんでん返しが待つ傑作短編集!

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Posted by ブクログ 2023年07月09日

どんでん返しが来ると思い身構えていても、そういう方向か!という驚きがあって面白かった。
恋煩いのラストが不気味で良かった。

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Posted by ブクログ 2023年06月12日

ちょっとしたミステリー集かなと思ったら、とんでもない。どんでん返しの嵐に目が点。世界とはこんなに脆いものなのか。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年06月11日

恋煩いがお気に入り
どんでん返しとして巧妙でオチのインパクトも強いかつ分かりやすかった
確かにおまじないの類がポンポンと噂になるのは不自然
プロバビリティの犯罪について知らなかったので勉強になった

妖精の学校はオチの意味がわからなかったので考察サイトを見た
構造としては面白いが知識が必要過ぎる

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Posted by ブクログ 2023年05月29日

最初にちょっとした謎があって、物語が進むにつれて謎が解けていくお話。最後は、少しぞっとする感じ。恨みや嫉み、悲しみなどからさらなる恨みや妬み、悲しみがでてくる。幸せになる人はほぼいない。どんな人にもネガティブなものがあると感じられる話は、フラットに読めて落ち着く。けっこう好きな雰囲気かもしれない。

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Posted by ブクログ 2023年05月20日

5つの短編のはいった作品。
恋煩い•妖精の学校•嘘つき紳士は、それぞれタイプの違う”ゾッ”を感じた。
終の童話•私たちが星座を盗んだ理由は、これまた読み終わると同時に切なさが残る作品。

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Posted by ブクログ 2023年03月20日

全てのお話の結末が予想できない。
個人的には「終の童話」が印象に残った。
ウィミィが結局どちらを選んだのかはわからないが、物語のあらゆるところからエリナを大切にしていたことがわかるため、切なさが残った。

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Posted by ブクログ 2023年01月12日

最後に覆る系が好きな自分的には、最初の短編が一番面白かった。
どの短編も最終的には救われない感じがとてもいい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年09月18日

 優しく,美しく,甘やかな世界が,ラストの数行で「残酷」に反転する衝撃と評価されている,5作の短編からなる連作短編集

個々の作品の所感は以下のとおり

○ 恋煩い
 主人公の女子高生の淡い片思いと,男女の幼馴染たちが登場する恋愛小説風の作品。幼馴染の男子からは好意を抱かれているが,主人公は,幼馴染...続きを読むどうしが付き合うことをひそかに望んでいる。幼馴染の女子は,幼馴染の男子と主人公の関係を気にしているが,主人公は,別の男性,高校の先輩に恋をしている…とひと昔前の恋愛漫画にありそうな,あだち充的な世界観の小説…と思わせておいて,その世界が一変する。主人公がおまじないにはまってしまう部分もきれいに描写されているが,そのおまじないが,幼馴染の女子が主人公を殺害するための「プロバビリティの殺人」であったというオチ。「プロバビリティの殺人」というものは,すっかり手垢がついてしまったプロットだが,幼馴染の女子の「私は…待つ」というセリフは「私がやっても意味ないよ」というセリフなど,伏線も鮮やか。何より最後の一行の「死ね」という描写は,忘れがたいインパクトを残す。傑作といっていいデキ。

○ 妖精の学校
 謎の島で妖精になるために生活することになった,過去の記憶を消去された子供たち。子ども達は鳥の名前のニックネームで呼ばれ,一定のルールの中,「島を変わらない永遠のもの」にするために生活を続けている。北の虚と東の虚とには入ってはいけないというルール。クイナという少年が,島での生活に疑問を感じ,禁を破り,虚を除くことを計画する。クイナに続いて,主人公のヒバリも虚を目指すが…SF的なオチが用意されているのかと思ったら,最後の一行にあったのは,沖ノ鳥島の座標を現す座標の数値。真相は,領土問題。沖ノ鳥島を領土として主張するために,子ども達を沖ノ鳥島で生活させていたという現実的なオチが用意されている。この世界では,敵国の軍と沖ノ鳥島をめぐる争いが深刻化していると思われ,子ども達を利用していると思わせる残酷がオチとなっている。SF的な幻想な謎を現実的なオチにで落とした構成が見事。傑作といっていいデキ。

○ 嘘つき紳士
 借金に苦しむ男が拾った携帯に送付される携帯の持ち主の恋人からのメール。男は,携帯のメールを送付していた女性を騙して金を巻き上げようとする。ニュースで,携帯の持ち主の男は交通事故で死んでいたことを知るが,その男のフリをしてメールを続ける。死んだ男のことを思ってメールをしてくる女性に好意を抱きつつ,100万円を振り込みさせた上で,別れ話を切り出す。女性からは,思い出として写真を送ってほしいと頼まれて,メモリーカードを送り,女性との関係をきれいに断ち切った…という設定かと思わせ最後に全てを反転させる。女性は,恋人を事故に見せて殺害しており,共犯者の男が映っている写真が入った携帯を拾った男から,写真を取り戻すための作戦として,死んだ男に恋する純朴な女性を演じていたのだと…。他の作品とはやや違った現実的な作品ながら,衝撃度は劣らない。これもなかなかの作品。

○ 終の童話
 一転してファンタジックな作品。小さな村にやってきた人を石に変えてしまう「石喰い」という怪物。村人は次々と石に変えられてしまう。ウィミィという少年が慕っていたエリナという女性も石に変えられてしまう。ジャックネッタという森に住む英雄の活躍で怪物は殺害される。10年が過ぎ,村長がワイズポーシャという男を村に呼ぶ。ワイズポーシャは,石になった人間をそのまま人間に戻すことができる「聖水」を作ることができる。ウィミィはエリナを治すことを希望するが…エリナはあまりに状態が悪く,既に「手遅れ」の状態であるという。エリナを治すと,意味も分からず死んでいくだろう。治すべきではないと。ワイズポーシャは,石喰いの呪いで怪物と化したジャックネッタに襲われ,ジャックネッタとともに死亡する。残されたウィミィは,エリナを治すのか。エリナを治せば,エリナは一瞬は生き返るが,その直後,意味も分からず死んでしまうだろう。いっそ,エリナの石造を破壊するのか。リドルストーリーとして物語は終わる。これも,なかなかに残酷で心に残る作品。エリナという非常に愛すべきヒロインが復活しないという理不尽さ。非常に残酷な作品である。

○ 私たちが星座を盗んだ理由
 表題作。「夕兄ちゃん」という隣に住んでいた憧れの男性。そして病弱な姉。主人公の女の子は,「夕兄ちゃん」が姉に好意を抱いていること,家族から姉ばかり優遇されることに嫉妬心を抱く。ある七夕の日に書かれた二つの願い。「看護婦になりたい」という願いと,「星の首飾りが欲しい」という願い。主人公の女の子が書いた願いは後者。しかし,「夕兄ちゃん」はこれを姉の願いだと勘違いし,星の首飾りを姉にプレゼントしようとする。主人公は,そのことを知り,嫉妬心が頂点に達する。そして,姉の様態が悪化したとき,そのことをナースに通報しないという消極的な方法で姉を殺害し,姉にプレゼントされた星の首飾りを手に入れる。姉への贖罪のつもりから,看護婦になった主人公。「夕兄ちゃん」と再会し,運命的な再開をしたことから,全てを告白するが,最後に,「夕兄ちゃん」の妻と子どもが現れるというオチ。及第点だが,他の作品ほどではないか。

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Posted by ブクログ 2024年04月18日

ちょっとファンタジーな話しかな?と予備知識なしで読み始めたので、恋煩いを読み、まずビックリ。
のちにイヤミス系だと知りましたが、短編ということもありイヤミスが苦手な私も軽く楽しく読めました。

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Posted by ブクログ 2024年03月19日

ラスト数行に残酷などんでん返しが待つという謳い文句通りの短編集。明かしてほしくはないが明かさないと売りに出せないジレンマ。
 
 見出し通り結末は残酷で後味は悪いが終始鬱々しているわけではなく、序盤は日常的な謎をあるいはファンタジーな世界での異端を平坦に描き、ラストのどんでん返しとのコントラストを顕...続きを読む著に見せています。決して晴れ晴れしい気持ちにはなりませんが、唾を飲み込むような息苦しさを味わえ、そのような作品が好みな方にはおすすめな短編集になっています。
 

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月18日

タイトルが好きだったので興味を持った。
タイトルだけを見て星に関する話なのかなと思ったが、短編が5本掲載されており、表題の話は5本目だった。
いずれの話もミステリーもので1本目の「恋煩い」が人間の恐ろしさを感じられたのと伏線回収の仕方が個人的には1番好きだった。
そのせいか2本目の話からはやや物足り...続きを読むなさを感じてしまった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月08日

・どんな本を調べても星座は88しかない。ところで星座も地球でいうところの国境線みたいに線引きされている。その線引きされた区画の中に必ず一つ、星座が含まれることになっているんだ。1930年に国際天文連合で決められたんだ。この時、定められたのは全部で89区画。89区画に、88の星座。星座が1個足りないだ...続きを読むろう?それはそうだ。だって僕が盗んでしまったからね。

・月が星を隠すことを、星食という。厳密には、あの夜、星食によって南の冠座が隠れたわけではないが、月の明かりが星を消したのは間違いないだろう。

表題作以外はあまり物語に入り込めなかったけど、「わたしたちが星座を盗んだ理由」はロマンチックで切なくてわたし好みだった。

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Posted by ブクログ 2023年07月18日

『5つの物語すべてに驚愕のどんでん返しが待つ』

『優しく、美しく、甘やかな世界が、ラストの数行で残酷に反転する衝撃は、快感ですらある』

との事だが、私には驚愕というよりは、「おお!」と感心させられた印象を持ち、残念ながら、快感を覚える程の衝撃は感じなかった。
そもそも、これって、どんでん返しなの...続きを読むか?

とは書きつつも、別に北山さんのミステリ論を否定するつもりはなくて、なんというか、渋いところ付いてくるなというのが一つと、どんでん返し以上に印象深かったのが、伏線の見事さで、これは、どの作品もそう感じたが、特に「恋煩い」と、真相を知った後の「妖精の学校」は、思わず読み返したくなるほどの素晴らしさで、「なるほどね~」と。

また、物語のジャンルも、高校生と恋とおまじないが絡み合った「恋煩い」、謎の孤島で目覚めた少年に、ここは一種のネバーランド? と思わせる、「妖精の学校」、借金を背負わされた男が、事故死した彼氏のことを知らない彼女と、彼氏の振りをして、メールのやり取りをする展開がスリリングな、「嘘つき紳士」、石喰いというファンタジー要素が、人間心理の奥を揺さぶる、「終の童話」、姉の同級生に恋していた妹の思いと、姉の思いの交錯が切ない、表題作の「私たちが星座を盗んだ理由」と、様々で飽きさせない。

しかし、私が最も心に残ったのは、いずれも、過去に自己嫌悪に苛まれる出来事を持った主人公が、まるで、それを償おうとするかのように行動しようとするけれど、結局、反転させられる事に、「ほら、やっぱりね」と肯きたくない気持ちが強かった事で、特に「終の童話」に至っては、あれを責めるには、あまりに無慈悲なのではないかと思わせるくらい、彼がずっと抱き続けてきた彼女への思いの一途さは尊いと思ったのだが・・まあ、結末自体はあんな終わり方なので、人それぞれの捉え方が出来る点に、まだ救いがあるのかもしれないし、こうしてみると、自己嫌悪しながらも、それを忘れずに、なんとか前を向こうとしてるのだから、そうした点に、人間の善悪両方の面を持ちながらも、どこか自分に対する厳しさをちょっと覗かせるところに、愛おしさを感じられたのは、良かったのかもしれない。

それにしても、「恋煩い」は惜しかったなぁ。
私の中では、5つの短編の中でダントツの好みだったが、最後の衝撃的な一文を、その前の解答編でなんとなく推測出来てしまったのが、その衝撃度を下げてしまったようで残念だった。

しかし、それでもあれは、ここ最近読んだミステリの中に於いて、久々に体験させてもらった、周囲の気温が2~3℃下がったんじゃないかと思わせる、そんな感じと言えば分かってもらえるだろうか。

というわけで、「恋煩い」は、今の季節に間違いなくおすすめの作品です。

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Posted by ブクログ 2023年05月30日

5つの話が入った短編集。

どれも面白いですが、異端なのが『妖精の学校』でしょう。オチを見てもよくわからなかったので、検索して納得しました。

好きなのは『終の物語』でした。切ない。

恋煩い ★★★☆☆
妖精の学校 ★★★☆☆
嘘つき紳士 ★★★☆☆
終の童話 ★★★☆☆
私たちが星座を盗んだ理由...続きを読む ★★★☆☆

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Posted by ブクログ 2023年05月28日

設定とかはSFチックなのもあって良かった。
ただ短編で登場人物が少ないからというのもあり犯人とか、トリックとか、結末とかがわかりやすかったように思う。

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Posted by ブクログ 2023年01月16日

ミステリー短編集、それぞれ若干ファンタジーぽく、ホラーじみたものもあって違った雰囲気が良い。ちょっと調べないと、何のオチなのかわからない話もあって少し不気味。中では「嘘つき紳士」が好みかな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年12月29日

恋煩い→怖い。ラスト1行読んで思わず後ろを確認してしまった。
妖精の学校→座標かな?と思ったけど私の思考力ではそこまでだった。ちょっと星新一っぽい雰囲気だった。
嘘つき紳士→わりとわかりやすい伏線を張っていた。
終の童話→小瓶か杖か。私は杖だと思う。
私たちが〜→表題作。すれ違いによって生まれてしま...続きを読むった物語

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Posted by ブクログ 2022年12月22日

短編のためボリュームも丁度良く、スイスイ読み進めることができました。
個人的には、「恋煩い」と「終の童話」が好きです。

「たった一度だけ勝てばいいんだから」

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Posted by ブクログ 2022年10月18日

色々な読み味の短編が5篇。ラスト数行でゾワッとする話があったり、ラスト数行で切なくなる話があったり。はたまた、ラストの行の意味が分からずググってみたり。色々な気持ちが味わえる短編集。

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Posted by ブクログ 2022年10月02日

key word 短編集 ファンタジーテイストのものもあり 分かるとゾッとする

「恋煩い」のインパクト強い…でも、その後の4作も読んだ後に思い出したり考えたりしてると徐々にゾッとしてくる。それがすごい。「あー、これって想像してみると怖い、いや怖いよな…。」ってなる。本当のラストは読者委ね型と言え...続きを読むば、そう言えなくもない?

題名の「私たちが…」が「僕が」や「あの子が」でないところ、考えちゃうー。

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