あらすじ
副作用の危険が隠された薬によって「うつ病」患者が作られている。安易に向精神薬を投与する医師たち。彼らを陰で操り、巨額の利益をあげる製薬会社。「戦後最大の薬害」は、今、まさに我々が暮らすこの場で進行中なのだ。精神科医でノンフィクション作家の著者が、精神医療の闇を解き明かし、苦しみ、悩み、不安とどう向き合うか、あるべき姿を訴える。
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Posted by ブクログ
うつ病は製薬会社や医者によって作られている、抗うつ剤の多剤併用による副作用、といった精神科医療の問題を厳しい論調で述べている。あまりに強く、厳しく書いているので、本当か?悪い部分を強調しすぎなのでは?とも感じる。
自分も初めて行った精神科の病院では、沢山の薬を処方された。その後、別の病院に移り、それからは基本的に抗うつ剤は1種類のみになっている。自分が飲んでいる薬は大した量ではなく、この本に書かれているほどの大きな症状はなかったが、初めて体験した抗うつ剤の副作用、その情けなさはよく覚えている。今思うとあの時のしんどさの一部は薬のせいだったのかもしれない。
今ではこの本のように簡易な診断、抗うつ剤の多剤併用を行う悪質な医者は減ってきているのかもしれない。高齢の医師は要注意とも聞いたことがある。
Posted by ブクログ
うつ病と診断されて薬を処方されて通院していたけど、ほんとその通りだと思った。本当は自分を取り巻く環境について聞いて知って欲しかったけど、5分もかからない診察で数週間後にまた病院に来るように言われもう数ヶ月が経つ。
でもあの苦しかった日々から解放されたのは事実で、病院にでも行ってなかったらおかしくなってただろうなとも思う。キャンペーンのキャッチコピーにまんまと引っかかりながらもそれで助かった。
以前ジェイゾロフトを飲んで、胃の痛みが増して呼吸もできないほどになったときは本当に死ぬんじゃないかと思ったほど副作用に苦しんだ。その後レメロンに変わって落ち着いたけど、別の副作用が現れた。その副作用を解消するための薬を飲み薬は増える。それが事実。
結局よくわからないけど、話を聞いてくれる人がいればいいってことなのかな?