あらすじ
日本のウイスキーは「世界五大ウイスキー」の一つに数えられ、近年世界のウイスキー賞で最高賞受賞が相次いでいる。西欧に起源を持つ蒸留酒にもかかわらず、90年に及ぶ試行錯誤の末に、日本の風土を生かした独自の高品質ウイスキーを生むに至ったのである。今や「ジャパニーズ・ウイスキー」は世界中のウイスキーファンを虜にしている。世界を驚かせた日本のウイスキーはどうやって造られたのか。サントリーの蒸留所工場長などを歴任した醸造の大家と、そのブレンド技術で世界のトップに立つカリスマブレンダーが、ウイスキーの製造法から楽しみ方まで、至高の味わいの秘密を惜しげもなく明かす。【目次】第一部 ウイスキー「生まれ」の現場から 嶋谷幸雄/第一章 ウイスキーとは何か/第二章 環境、水、原料/第三章 製表/第四章 ピーティング/第五章 仕込/第六章 発酵/第七章 蒸留/第二部 ウイスキー「育ち」の現場から 輿水精一/第八章 製樽/第九章 樽詰/第十章 貯蔵・熟成/第十一章 ヴァッティング、ブレンド/第十二章 後熟/第十三章 濾過および瓶詰/第十四章 ウイスキーのテイスティング、楽しみ方/おわりに 輿水精一/謝辞
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ウイスキーの製造過程が書かれているだけなのに、なんだか興奮して読んでしまった。考えてみれば、あるブランドの「何年もの」が長期間にわたって販売されるというのは大変なことなんだよなぁ。
Posted by ブクログ
ウイスキーの製造方法が細かく、かつ、コンパクトにまとめられている。特にピート度合いフェノール値で示す方法が日本で開発されたことなど、今まで知らなかったことも知ることができた。
Posted by ブクログ
日本のウイスキーは現在では、スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアンと並んで、世界の5大ウイスキーのひとつとして認知されているという。国際的なコンクールでも評価が高い日本のウイスキーは、勿論サントリーの創業者である佐治敬三氏の狂気にも似た熱意のもとに生まれ、発展してきた。そのサントリーのウイスキーづくりを支えてきた2人による、綿密なウイスキーづくりの現場レポートである。厳しい気件の中、驚くべき完成と知識、記憶力を駆使してつくられる日本のウイスキーたち。今や輸入ウイスキーよりも高価なものも多い国産ウイスキーだが、このような職人達の手によってその幸福な一杯が支えられていると思うと、値付け以上の価値を感じる。ウイスキーへの見方が変わる一冊です。