【感想・ネタバレ】ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切りのレビュー

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Posted by ブクログ 2022年04月29日

壮絶でドラマチックで凄くショックを受けた。Twitter初期、よくクジラとんでたなぁとか懐かしい気持ちの一方で、こんな濃いドラマが展開されていたとは。
表面だけでは計り知れない事実で世の中は溢れているんだな。個人的にはエプの理念に賛同。でもこの理念と収益を上げるを比例させるのは難しいのかな。
会社が...続きを読む大きくなるにつれて、いろんな思想の人も増え舵取りが難しくなるし。
今度イーロンマスクがTwitter買収したけど、新しい方向に向かっていくんだろうな。どうなっていくのか、この本を読んだからさらに気になる。

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Posted by ブクログ 2016年01月05日

一大メディアとなったツィッターだが、その創業者の名前を知ってる人はどれくらいいるのだろうか?
「会社は誰のものか?」「CEOの役割・適性は何か?」等についても改めて考えさせられた。
2015年のおすすめ本の一つ。

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Posted by ブクログ 2015年08月23日

面白い。面白すぎる。技術的な話はほとんど無いツイッター共同創業者4人のドラマ。結局シリコンバレーのスーパーハッカーにとっても仕事というのは人対人なのか。金ではなく名誉やプライドが嫉妬を生み、最後は人間関係を壊していく過程にゾクゾクした。サイトがよくダウンしてた話とかは懐かしいw

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年09月13日

自分のことも、ニュースのシェアも、町の様子も普通につぶやいて使っちゃってる。
けど、サービス運営側は、自分のことを書くのがtwitterか、ニュースをシェアしたり自分が何を見てるかとかをするのがtwitterかの方向性で悩んでたのは知らなかった。
このすれ違いが起きるのは、どう成長させていくかを決め...続きを読むるし、わかるような。でも、twitterはプラットホーム。つぶやくのはユーザー。
コンテンツを作ってもらい配信する流通のプラットホームは、投稿内容までコントロール出来ないということですね。

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Posted by ブクログ 2014年06月23日

シリコンバレーのスタートアップ企業が世界のコミュニケーションを変えるSNSの巨人になって行くまでを初期の共同創業者4人の権力争いドラマを軸に鮮やかに描いたドキュメンタリー本。

多少の誇張があるにしても、情景の描写が話の運び方が非常に上手く400ページ近いボリュームにも関わらずあっという間に読めてし...続きを読むまう。訳も非常に上手いのも◎

映画化待ったなしのオススメの1冊。堅苦しいビジネスの話ではなく、成功企業の暴露本に近い内容なので広くお勧めしたい。

以下印象的な文。
「人間に木を1本与えれば、舟をつくる。木の葉を与えれば、カップにしてそこから水を飲む。石を与えれば、それを武器にして、自分や家族を守る。小さなボックスと140文字という制限を与えれば、中東の抑圧的な独裁政治と戦うのにそれを応用する。」

人間の可能性は限りない。

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Posted by ブクログ 2021年11月23日

ジャックドーシーの初ツイートがNFT化され、高額で落札された。これを機にジャックドーシーのことを知りたいと思い、この本を手にとった。
友情と裏切り。そういった礎の元、今のTwitterが成り立っているのだなぁと知ることができた。

今もジャックドーシーがCEOをやっているが、外見と中身では環境が違う...続きを読むのだろうか‥
この本を読む限りでは、そんなに優秀な経営者ではないのではないか‥

そうは言っても、nextGAFAになりうる企業として注目していきたい。

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Posted by ブクログ 2019年11月20日

ツイッターはだれのものか?ベンチャー企業オデオはポッドキャスティングで一発当てようとしていた。だが、創業から2年、当初のもくろみが外れたことは明白だった。目前には会社の破綻がせまっていた。次々に社員をクビにしていたそんな時、会社に残った人間で考え出したアイデアーーそれがツイッターだった。友人どうしだ...続きを読むったITオタクが作り出したビジネスは、やがて外部の投資家を巻き込んだカネと権力、そして名誉争いに発展していく。はたして、「ツイッターの発明者」という称賛に値するのはだれなのか?思いがけない創業、友だちの裏切り、そして世界3億人のユーザーを獲得するまでの軌跡を、4人の共同創業者を軸に描き出した全米ベストセラー!
ツイッターを生み出した4人 エバン・"エブ"・ウィリアムズ/ブロガーの創業者。物静かだが、ビジネスマンとして非常に有能で、会社の利益を守るためなら友だちや共同創業者も追放する。 ジャック・ドーシー/もともとは無名のITオタクだったが、のちにツイッターのコンセプトを生み出し、さらにスクエアを創業。「ジョブズの再来」という評判を得る、いまや業界の巨人。 クリストファー・"ビズ"・ストーン/ジョーク好きで社交好き。いまでも仲間たちと友人関係を保ち、宿怨を抱えていない唯一の人物。ノア・グラス/シャイだがエネルギーに満ちたITオタク。人生すべてをツイッターに捧げた。だがのちに追放されて、社史からも消された。すべての肩書きを奪われた「共同創業者」

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Posted by ブクログ 2017年08月14日

創業した4人の壮絶な苦闘、裏切り、友情の物語。あまりに非人間的なので唖然とさせられる。ツイッターの成功の裏にはエブの非情さがあったのだと思う。組織のトップが二人いるとうまく回らない、トップ同士の思惑は摺合せないといけない、スティーブジョブズの再来、どろどろの人間関係より日本的な和を以て貴しとなす組織...続きを読むも悪くはないと改めて感じた。

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Posted by ブクログ 2016年03月06日

画期的なサービスの「創業者」はいかにユニークで、スゴイ人なのか、と思う先入観を砕いてくれることは間違いありません。
ツイッターのおかれている環境は、以前よりも厳しくなっているように見えますが、最近また、創業者の一人がカムバックすることになったので、本書に描かれたシーンと照らし合わせながらツイッターの...続きを読む今後を想像するのも興味深いです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年05月23日

ツイッターの創業に関わったノア・エブ・ジャック・ビズの4人を中心としたストーリー。
ネットを介して皆とつながりたいと考えたサービスだったが、内部闘争の果てに追われたノア・エブ・ビズはオフラインの大事なつながりを手に入れ、一度追われ返り咲いたジャックは孤高の道を進む、というのが皮肉で印象的だった。

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Posted by ブクログ 2014年10月16日

恐るべき内容
どこまでが真実なのか確証はもてないが、エブやジャックによる熾烈な内部抗争は、凡百のフィクションよりもはるかに面白い

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Posted by ブクログ 2014年08月10日

ツイッターのように世間一般の評価では成功した企業であっても、特に創業メンバーの間での確執や暗闘があるのだなとつくづく思う。安定した大企業の派閥争いとも違い、生々しいぶつかり合いになる。一種の暴露本ではあるけれど、読み応えあり。

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Posted by ブクログ 2014年08月08日

「その人間の本性が拡大されるだけだ。」

ツイッターの生まれから書かれた本。どこまで事実かはわからない。

私はツイッターのアカウントを持っていないが、その理由は、私がツイッターにはまると思うからだ。多くの人を魅了し、世界を変えたツールの一つである。

個人のレベルでは、誰もが自分を公表したい、とい...続きを読むう気持ちを満たす。大きな話では、一つの国のありかたを変える。さらに、それらを第三者はのぞき見る事ができる。

この本に出てくる創業者たちは互いに傷つけあい、会社を大きくした。ビジネスの場に、友情を持ち込むと大変なことになるのか。会社が成長するにつれ、そこで求められる人材は変わっている。この本を読んでそれを強く感じた。

多くの著名人がツイッター株を買いたたこうとした話は面白かった。

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Posted by ブクログ 2014年08月02日

サブタイトル(金と権力、友情、そして裏切り)にあるように、会社内での権力闘争を書いたもの。ベンチャー企業でもどこの会社でも一緒だな。このドキュメンタリーを読んだあと、ツイッターというサービスに対する見方まで変わった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年05月26日

この本を読むとツイッターを使う気が失せます。。。

というのは半分冗談ですが(半分本気)。

本自体はとても面白い、というか不愉快な話が多いので、興味深い、という言い方の方が適切でしょうか。

本書の著者のせいではなく、サブタイトルにあるようにツイッターに関わった人たちの間に、金や権力、裏切り(名誉...続きを読む欲も)に満ちていて、読んでいて不愉快になること間違いなし。

他方、学ぶことももちろんありました。

・一見同じ方向を向いて動いていても、その裏には、関わる人それぞれの様々な思惑があるのだろうということ
・一人でやるならともかく、複数の人間で物事を動かそうとすると、それは多かれ少なかれ避けては通れないのだろうということ
・そしてそれは決してネガティブな評価としてだけではなく、仮に良い面だけ見たとしても、一つの目標の下に、関わる人間の内面や背景には異なった様々な考えがありうるのだということ

・・・ですね。

フェイスブックに関する同種の本よりも、ドロドロ感が強いような気がします。

どこまで真実なのかは分かりませんが。

また、シリコンバレーでのスタート・アップと呼ばれる起業について、少しわかった気になれるので、その点も興味深いかもしれません。facebookが最初大学生のお遊びだったのに比べると、こちらの方がもう少し目的的に生成されたのだな、と思いました。

まあ、読んで損な本ではないと思いました。

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Posted by ブクログ 2014年05月14日

これまでの泥沼の攻防を経てツイッターが存在していることが描かれています。語られてこなかったノアの存在。ジャック、エブとの確執。スターアップならではのダイナミズムをうかがい知ることができました。

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Posted by ブクログ 2014年05月13日

ツイッターの創業者達の確執を活写したノンフィクション。(ジャックとエブという)”ふたりのまったく異なる世界観が、完璧な均衡をもたらしたのだ。自分について語りたいという強い気持ちと、自分の周囲で起きている事について人に語りたいよいう強い気持ち。ふたつとも、いっぽうがなければ存在しなかった。その均衡ある...続きを読むいは拮抗が、ツイッターを作った。”という部分が核心。掲載された写真を眺めながら本文を読み解いていくと興味深い。

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Posted by ブクログ 2014年05月06日

GoogleやFacebookの成長ストーリーの本のように語られるかと思いきや全然違った。もちろん、Twitterがどのようにプロダクトを開発し、成長していったかの話ではあるが、読後感の印象としては人間ドラマに近い。そして人間ドラマといっても、感動もののヒューマンなものではなく、会社が大きくなるにつ...続きを読むれて友情が裏切りによる憎しみの関係に変わっていく姿。ただこれはTwitterだけの話ではないはずで、多くの企業にあったことだろう。生々しくて面白かった。

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Posted by ブクログ 2014年05月04日

Twitter創業から2011年頃までが描かれた作品。CEOの交代・返り咲き、友人からの裏切りなど創業者や取締役間のドロドロな人間模様とTwitterの成長(ただし稼ぎはあまり成長していない)が描かれている。米国のスタートアップはどれもこんな感じなのかなという印象を受けた。読み物としては素晴らしい作...続きを読む品。また、過去のTwitterの社訓であった「あすはよりよいミスをしよう」っていうのは共感した。

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Posted by ブクログ 2014年05月03日

すごく面白かった。得体の知れない化け物サービスを作ってしまった人たちが、そのサービスに振り回され、振り落とされていく。映画『ソーシャルネットワーク』より面白い人間物語だった

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Posted by ブクログ 2019年12月29日

今、これだけ成功して世界中で使われているTwitter
その創業のストーリーの一冊です
華やかなIT企業のサクセスストーリーだと思って読み始めたのですが、全く裏切られます
とある1人の孤独な若者が思いついてコードを書いたアプリケーションが一気に広まって有名になるなんて単純なストーリーはひとかけらもあ...続きを読むりません
創業者と呼ばれる数人は共に目指す方向が違うためにぶつかり合い、出来上がったアプリもどう展開するのか、資金はどうするのか、ベンチャーキャピタルはどの段階で入れるか等今後の企業展開をどうするか悩んでる経営者のヒントになるのか?はわかりませんが、最終的に現在のTwitter社に創業者として残っているのは?というショッキングな結末も
これはかなりの人数の関係者へのインタビューと過去の関係者のツイートから事実関係を元に書かれた本です
想像するだけでも気が遠くなりそうですが、それだけ信憑性があると思います
時間はかかりましたが読んでよかった一冊です 

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Posted by ブクログ 2018年11月05日

急成長の2年間でCEOの交代を繰り返した、決して外からは見えない経営の裏側。順風満帆に経営されてる会社など、きっとどこにもない。
ハードシングスを受け止め、乗り越えた先になにがあるというのだろう。なにを成し得たかったのだろう。明日は我が身感。

#ツイッター創業物語 #明日は我が身感 #読書記録20...続きを読む18 #読書記録

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Posted by ブクログ 2017年10月12日

共同創業者4名と彼らを取り巻く人間模様。友人から敵となり、追い出し追い出されの愛憎劇。ビジネスが成功するにつれ、資産が大きくなるにつれ、諍いが大きくなるのは、見てて辛い。
ビジネス規模や関係の複雑さは別にして、スタートアップには、多かれ少なかれ、このような風景が出現する。自分の遠い記憶にもある。完治...続きを読むしたと思っていた古傷が、少し痛んだ。

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Posted by ブクログ 2015年02月21日

良い点: 利害の対立する相手どうしも含めた,膨大な量のインタビューに基づいている。ツイッターの仕様がコロコロ変わる背景を知ったような気がした。

問題点: この著者には,話が盛り上がってきた時に,どういうわけかその後の展開をすぐにバラしてしまう酷い癖がある。特に章末にそれが見受けられ,白けさせる。

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Posted by ブクログ 2014年07月04日

ツイッターがどういう経緯で出来たかというのかわかるのはもちろんだが、
ビジネスと友情の間で揺れ動く心情や金や権力で変わっていく人間模様などがありヒューマンドラマとして楽しめた。

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Posted by ブクログ 2022年06月01日

【失敗と成功の教科書】

twitter社の内紛は、どうも相当ドロドロらしい。折り返しを読んだだけで気が滅入る、ゆえに楽しみだ。

まえがきでは、人の記憶はかなりいいかげんだけど、皮肉なのか必然なのか、twitterへの投稿記録が、それを補うことになった、と。面白そう。

さて、その期待に違わず、物...続きを読む語はドロドロである。嫉妬が渦巻き、次々にクーデターが起こる。「そういう仕事」だからか「そういう国」だからか。

やがてtwitterは大きくなり、「あしたはもっといいミスをしよう」という社訓を捨てる。あんまり最近twitterを使っていないけど、そういえば、近頃クジラを見かけないなあ。追い出されて社史からも消されたノアは、友人とはビジネスをしない生き方を選ぶ。友だちとは共同経営をしないに限る。twitterはそういうこととは関係なしに、インフラとして機能し続けている。これでいい、のかな。

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Posted by ブクログ 2014年06月14日

 企業が大きくなるにつれて、誰が舵取りをするのか役割、ヒエラルキーをはっきりさせておかないと泥沼に陥ることが分かった。意外にアメリカはメンツを気にしている人が多いことも発見であった。
 1円の利益を生んでいなくても多くのお金が集まるアメリカの創業文化も改めて新鮮であった。
 日本語訳が時折変であった...続きを読む

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Posted by ブクログ 2014年05月28日

ツイッターという、ソーシャルメディアを代表する企業。 この創業時の人間関係の模様が深く書かれ、面白い1冊だと思います。あまりビジネスとしては参考にはならないかもしれませんね。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年06月20日

エブはツイッターがニュースネットワークだという構想をジャックに話したが、ジャックは賛成しなかった。地震のツイートを見て、ツイッターの速さを示す実例だと思っていた。
ジャックはそのあとも、ツイッターは自分のことを話す道具だと見ていた。エブは、世界で起きていることを覗き見るファインダーだと考えるようにな...続きを読むっていた。
このちょっとしたニュースのような出来事は、大衆にはほとんど知られなかったが、ジャックとエブは、ツイッターがなんであるかについて、それぞれの哲学で異なる見解を持つようになった。そして、それぞれの視点から、その潜在的な力に目を向けた。

フレッド・ウィルソンが書いたブログの記事を引用して、「ツイッターはこれからどういう役割を果たすのか?」と、フレッドは記事で問いかけ、ツイッターがウェブで将来どういう位置を占めるのかを論じた。
「インターネットのステータス、拡散(ブロードキャスティング)システムになるだろう」
「ぼくは、ツイッターを電気・ガス・水道のような公益事業と見なしている」とジャックはいった。

世界中の国の政府がツイッターのサイトを常時見るようになり、ツイッターは、地球の隅々まで見張れる全展望監視装置(パノプティコン)と化していた。ホワイトハウス、ダウニング街10番地、クレムリン。学者、活動家、独裁者。CIA、FBI、国務省。そういったすべての機関や個人が、監視し、イランの抗議活動の情報を収集し、現地で起きていることをよく理解するためのツールとして、ツイッターを利用していた。

二人(ゴールドマンとビズ)が開発にかかわったこのテクノロジーは、わずか三年前には、洗面所に行くと書いたり、パーティーでただのビールが飲める場所を探すのに使われていた。それがいまはテヘランの街路で、政府を転覆させるのに使われようとしている。
そのことは、人間の柔軟性を物語っていた。人間に木を一本あたえれば、舟をつくる。木の葉をあたえれば、カップにして、そこから水を飲む。石を与えれば、それを武器にして、自分や家族を守る。小さなボックスと140字という制限をあたえれば、中東の抑圧的な独裁政治と戦うのにそれを応用する。

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Posted by ブクログ 2014年05月18日

ツイッターの共同創業者エブ、ジャック、ビズと忘れられたノアそしてツイッター創業以降のドタバタ劇を少し冷ややかに描いた物語。特に第2のスティーブ・ジョブスと呼ばれることも多いジャック・ドーシーに対してはかなり批判的に描かれている。

ツイッターのゆりかごになったのはポッドキャストを開発するベンチャーだ...続きを読むったオデオでブロガーというブログ作成サービスをグーグルに売却し数千万ドルを手に入れたエヴァン・ウイリアムスとその隣人で自宅で海賊ラジオ放送のプロジェクトに取り組むノア・グラスが知り合い、ノアのオーディオブログ=後のポッドキャストのプロジェクトにエブが投資を決めオデオを立ち上げた。友情を大事にし投資はしたくないとしぶるエブを「いっしょに働けるし、そのまま友だちでいられるよ」とノアが説き伏せたのだ。エブはその後も友人を雇い入れ最後に雇った友人のディック・コストロー3代目のCEOーに追い出されることになる。

ノアはせっせと働いたが資金繰りに行き詰まりエブはさらに20万ドルを出資しエブがCEOに就任した。エブはポッドキャスティングに興味はなかったが一発屋とは思われたくなかったのだ。ジャック・ドーシーは偶々カフェでエブを見かけたことから面接に来て採用され、ブロガー買収後のグーグルでエブの下で働いていたビズ・ストーンは200万ドル以上になるストックオプションを放棄しオデオに参加した。

2005年には500万ドルの資金を集めていたオデオは社員すら利用しておらず沈没しかけていた。エブは不在がちで何も決めようとせず、気まぐれで熱狂的な振る舞いのノアはエブと対立し社員からも徐々に見放されて行った。当時ジャックは下っ端だったがノアとの会話の中でジャックのステータスのアップデートと言うアイデアが結晶化して行く。「どんな音楽を聞いているか、それとも仕事中なのか、人に教えられる」「もしも、メールじゃなくて、テキストメッセージなら?」ステータスという構想は、孤独感を癒せるかも知れない、とノアは考えた。

ツイッターがどういう者かはずっとその後までジャックとエブの間でも一致していない。ジャックに取ってはツイッターはステータスを伝えるもので「いまなにしてる? What are you doing?」であり、エブに取っては共有がより中心で「いまどうしてる? What’s happening?」だった。実際にトップページの質問は2009年に後者に変わっている。ツイートの内容が何が起きているかを伝える者が多かったからだが。個人的には何してるもどうしてるも変わらんじゃないかと思う、もう少しうまい訳があって良さそうな。ジャックはモバイルを重視し、エブはパソコンよりだったが、まだiphone発売前なのでこれはジャックの感覚の方が先を読めてたのだろう。

2007年3月ITカンファレンスでベスト・ニュー・スタートアップに選ばれオデオはツイッターに生まれ変わった。ITのスタートアップに取って取り扱うプロジェクトをかえるのはレストランのメニューを変える程度のことだった。気ままなノアは放り出され初代CEOに選ばれたのはジャックだった。プロジェクトのリーダーシップをとったジャックだったがまだ組織を運営する能力はなくエブはジャックを名目上の会長にしてCEOになったが物事を決められないことは変わらず、ジャックは外部で自分がツイッターの生みの親だと吹聴する。

取締役会はエブにCEO教育を受けるようにすすめ、伝説的なCEOコーチであるビル・キャンベルーアップルのジョブスとグーグルのシュミット、ラリー、セルゲイをコーチしたーをメンターとして紹介するのだがこれまた混乱に拍車をかけているとしか思えない。ビルはエブにお前はすごいと言い、取締役会にはエブの解任を要求する。CEOのコーチが取締役会に勝手に現れ発言するなど無茶苦茶なのだが・・・そしてジャックは暗躍しエブを追い出そうと取締役会に働きかける。

アラブの春など歴史を変えるのに一役を買い、311でも大きな役割を果たしたツイッターだが急成長に組織がついて行けていない。ベンチャー企業と言うのはしっかりしたビジネスプランよりも勢いなのだなあと思わされてしまう。

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