感情タグBEST3
Posted by ブクログ
編集者さん視点でのトキワ荘。
今となっては完全にアウトですが、超人気作家の手塚先生争奪戦のため、手塚先生をカンヅメ(旅館などに泊まらせて原稿を描かせる)にする、目を離した好きに連れ去る、宿泊先や手板の編集者を当てる…知力を尽くして編集者同士での争いは推理ゲームのよう。
ブラックな仕事っぷりの中に、ほのぼのとしたエピソードが入ってくる「昭和感」皆ライバルなのに助け合う、批判し合わないけど相手よりも面白いモノを目指す。
ゆるく生きたいなぁ…と、ため息。
赤塚さん石ノ森さん水野さんとの同窓会のエピソードは感動。
記念の日にこんなことがあったのか…
登場する人毎に視点が違い真相も違うのが面白い。他の本も読んで、更に深掘りする予定。
Posted by ブクログ
手塚治虫を筆頭に、赤塚不二夫、石ノ森章太郎らトキワ荘世代の漫画家たちを見守り育てた編集者による回顧録。内容の半分程度は並木ハウス時代の手塚治虫氏に関わるエピソードで、若干タイトルに難ありですが、藤子不二雄A「まんが道」と共に当時の青年漫画家たちの奮闘を生き生きと記した貴重な作品だと思います。
多忙な手塚氏を捕まえて次々に漫画を描かせる手塚番編集者たちの奮闘は、いま振り返ると完全に"ブラック"ですが、イケイケドンドンの時代と業界の勢いが存分に感じられ、どこか眩しさを覚えます。何もかもが若かった、とまとめるとちょっと感傷的に過ぎるでしょうか。