あらすじ
ぶつかる技術・覚悟が仕事現場を変える!
NHK大河ドラマ『龍馬伝』で史上最年少の演出チーフを務め、独立後は映画『るろうに剣心』『プラチナデータ』などヒット作を手がけるカリスマ演出家による常識破りの仕事術とは!? 生き馬の目を抜くエンターテインメントの世界で勝ち続けるためにはどうすればよいのか。舞台裏のやり取りとともに、仕事の極意とヒットの秘密を臨場感たっぷりに記す。
■目次
第一章 脱藩のススメ
第二章 ハリウッドに学ぶ仕事の流儀
第三章 現場に奇跡を起こす方法
第四章 クリエイティブ喧嘩術
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Posted by ブクログ
NHKのドラマ『ハゲタカ』や『龍馬伝』の演出で名をあげた大友啓史。その後映画『るろうに剣心』なども有名。
大友さんの仕事術、仕事に関する考え方や方法論みたいなことが書かれている。
一環して、本書でいわれているのは「視点を変えてみる」ってことなんじゃないかと思う。大事なのは「他人と違うこと」。
まず書かれているのが仕事に対する、2つの心がまえ。
一つが「自分と喧嘩をする」スタンスで仕事する。
これは絶えず自分に発破をかけ続けるという意味でもある。また、たとえ本音が口に出せないような環境にいたり、いま自分がしている仕事に自分自身で納得がいかない場合でも、人前は無理としても、どこかで吐き出せってことが書いてある。日記でも別の場所でも。そうやって自分自身の「スタンダード」を知っておくことが大事。
二つめが「あいつだからしょうがない」というスタンスをつくっておく。
両方とも、簡単に他人の言うことをきくなってこと。
心のうちに生じる違和感を、そのときは面と向かって意見を言えなかったとしても、必要になったとき言語化できるように心のうちに貯めておけってことかもしれない。
また、ハリウッドに2年間留学していた間に学んだ多くの技術、テクニック的なこと、文化として映画産業が成り立っている環境のことなどが書かれています。
ルール違反できるやつ、自分でルールをつくった人間が勝つというのは、普遍的な原理だと。
この人、最後の章まで一環して同じことを言っている。
見ようによってはかなりネガティブだが。
「本来自分の考えは、「ノー」と言い続けることの積み重ねでしかわからないのではないでしょうか」と書かれている。(P.163)
何が違うのか、どこが違うのか。
他者とは違う自分だけのオリジナリティ。
そのために「仮想敵」をつくれとも。仮想敵に喧嘩を売ることで、次に何をしたらいいかが見えてくることがある。
かくいうわたしも、ふと考えれば、今書いているものの根底には、まわりの人たちが書いていることへの違和感があるかもしれない。
無意識に仮想敵をつくっていた。
その仮想敵は「なぜ自分がこのテーマを取り上げるのか」にもつながってくるとある。
たとえば、東日本大震災のあとの「電力会社」なのか「原発」なのか、放置してきた「国家のリーダー」なのか。仮想敵をどこに設定するかで取り上げ方や掘り下げ方が変わってくる。
主旨とは少しずれますが、
忘れたくないフレーズがあるので書き留めます。
「地方で生きる無名の人たちの、邪心から遠く離れたまっさらな生き方には、それ相応の覚悟をもって対峙しないといけない。…(略)そうして、普通に生きる人たちの声と姿を丁寧にひとつひとつ拾い集めることこそがジャーナリズム本来の姿…。その土地で必死に生き、骨を埋めていった人々のれデザイ強いは、フィクションとノンフィクションというような抽象的な二元論がどうでもよくなるような圧倒的な生の現実に溢れていました。作為と不作為の境界を行き来するようなドキュメンタリー。模索しきったその取材を通して僕は「生の現実、偶発性が持つ力」を強く意識するようになりました」
(P.35)
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監督が作品を作るうえで大事にしていることがよくわかりました。他の職種でも応用できるような話がいろいろと書かれています。
監督として、スタッフやキャストに敢えて細かい指示を出さないのは、それぞれのベストを出してもらい、想定以上の作品を作るためとのことでした。会社などの組織に置き換えても、大事なことだと思います。
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NHK大河ドラマ『龍馬伝』で史上最年少の演出チーフを務め、独立後は映画『るろうに剣心』『プラチナデータ』などヒット作を手掛けるカリスマ演出家による常識破りの仕事術とは!?
生き馬の目を抜くエンタテインメントの世界で勝ち続けるためにはどうすればよいのか。
舞台裏のやり取りとともに、仕事の極意とヒットの秘密を臨場感たっぷりに記す。
大友啓史さんが説くオレ流を貫く仕事のこだわりとは、いい企画を作るために今ある凝り固まった枠を壊して外に出ること、長い物に巻かれず媚びそうになっている自分に喧嘩をふっかけながら自分の内にあるスタンダードを確認し言語化し具体化していく、自分の内に仮想敵を作って理論武装すること、監督としての心掛けはキャストやスタッフと撮影前に題材についてしっかり話し合いどういう物を撮りたいか共有した後は段取りの大まかな動きをリハーサルで確認した後いきなり本番に入る方法で役者のリアルな動きや感情を長回しでカットを切らず撮ることでライブ感や情念をフィルムに刻み込む、現場で細かく説明せずスタッフや役者に自ら考えてもらうことで主体的なクリエイティブを生むようにしているなどの映画界の風雲児・大友啓史が説く覚悟の仕事術を「ハゲタカ」「龍馬伝」「るろうに剣心」「プラチナデータ」での撮影秘話を通じて教えてくれるので、クリエイティブな職業以外でもサラリーマンでも読めば自分なりのスタンダードを作る助けになる本です。
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独立心を養い、自分に疑問を持ち、戦うことを怖れるな。
ようやく読んだ。
この方をよくわからずに読みましたが、一番印象に残ったのが「深く潜れ」の演出してた人か!というところ。
本人は失敗したドラマの中でも得た話、という形での持ち出し方ではありましたが、
当時このドラマにどハマリしていた人が居たなあ、ということを思い出しました。
一般的にはるろうに剣心の映画、龍馬伝、映画プラチナデータの方と言った方が良いですね。プラチナデータしか見てないので恐縮ですが、そんな自分でも参考になりました。
独立心を養い、自分に疑問を持ち、戦うことを怖れるな。
そんな風に奮起させられているような気持ちになる本。
個人的にはフジテレビがライブドアに買収されそうなった時に、既にフジテレビの価値は「過去のバラエティ番組やドラマ」にあったんだな、と改めて書かれていて切なくなりました。昔フジテレビの番組が大好きだったからかなあ。
組織に染まらず、自分の好きなもの、熱意、これだけは譲らないというものを明確に。安定に逃げたくなったら読み返したい本ですね。
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どうクリエイティブで喧嘩するのか?
→いい企画をつくるためには、いまある凝り固まった枠を壊して、その外にでることが一番の近道であり、企画とは自分の頭で立てるもの
簡単に他者の言うことを聞いてはいけない
他者と違うところから思考をスタートすることで、何が違うのか、どこが違うのかという自分だけのオリジナリティーや考えを消去法的に探していくきっかけになる
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BSで再放送中の「龍馬伝」。そのメインディレクターは、NHKを辞め、映画監督一本で歩むことにした。製作現場の裏側も、ちらっと読むことができます。
Posted by ブクログ
ユニバーサルストーリー(普遍的な物語のつくり方)
「聖書」人間は生まれながらにして、神と契約して生まれてくる。しかし、業が深い人間たちは神との契約に背き、七つの大罪
傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲
を犯してしまう。「普遍的物語」とは、人間が克己し、その七つの大罪を乗り越え、神との契約に回帰するまでを描いたものでなければいけない
映画を始め、映像コンテンツは手で触れられる「商品」ではありません。例えばDVDという記憶媒体の中に映像は記録されますが、DVDという媒体そのものに、家具やコップのような実用価値があるわけではなく、そこの記録されている「物語」に価値がある訳です。そして、その価値の実態が何かというと、人の心を揺さぶる「感動」だったりする。その「感動」に対して人々は対価を払うわけです。