あらすじ
百貨店同士の大規模な合併、商店街の衰退、外資系の相次ぐ進出など、大変革期を迎えている日本の流通業界。そんな状況の中、もはや従来のやり方では熾烈な競争に勝ち残ることはできなくなっている。しかし、いまだ多くの流通業は過去の成功体験から抜け出せていない。これからの流通業・勝利の方程式を知る者だけが、この状況から抜け出すことができるのだ。本書は、ユニクロやしまむらなどの勝ち組流通企業の秘密を解き明かすとともに、「中間流通」「モールビジネス」「超成熟消費社会」「ジャパン・オリジナル」といった、これからの流通戦略のカギを握る重要トピックをやさしく解説。流通業界の仕組みと、流通戦略の新常識が1冊でわかる。
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Posted by ブクログ
2007年の本。
少子高齢化となり、モノがあふれる日本において、生産者から消費者にモノを届ける流通という業界がどのようなっているのか、今後どのようになっていくのかを知るために読んだ本。
おそらく「置けば売れるといった時には生産したものをどのように消費者に提案し売っていくかといった手法だったが、これからは消費者が欲っしているものを考え作り売る」方に向かっていると私はおもっていた。
消費者が欲しいものって人によってばらばらだから、いろいろなものをどばんって集めた商業施設が1つの手。ただ、最近は百貨店もショッピングセンターも売り上げが以前よりないことは周知の事実。
通常は総合>専門が成り立つけど、総合力(百貨店など)よりも専門力(電化製品店など)に特化した施設のほうが売り上げが好調だとか。
その点も含めて思っていたことは正しくて、でどうすればいいかっていうのはお客さんをよく見てってところ。去年成功したからといって同じやり方で成功するとは限らない。あとはコンセプトを持ってってところ。買いたいものが決まっている人はおそらくネットで買う。買いたいものが決まっていない人に対し、どのようにアピールして買わせるのか。コンセプトを持っていたほうが、アピールしやすいと思う。で、衣・食・住の何でもそろうっていうのはだんだん押しが弱くなってきて(100均みたいに差別化できるのは別らしいけど)、高い(ブランド)or安いは異なるセグメントで、話題があるorない、流行ありorない、必需品or嗜好品、マス商品orオンリーワン、などなど切り分けて柔軟に販売形態を変えられるお店があれば、かな。