【感想・ネタバレ】あの日からのマンガのレビュー

あらすじ

3.11…史上最悪の震災によって、すべてが変わってしまったあの日。それ以来、しりあがり寿は、誰にも追いつけないスピードとヴィヴィッドさで、東日本大震災をテーマにしたマンガを描き続けている。震災からわずかひと月後に掲載され、ネットや新聞・雑誌などに大きな反響を呼んだ月刊コミックビーム発表作を中心に、朝日新聞夕刊連載の4コマ『地球防衛家のヒトビト』など、未曾有の危機の時代に挑むように、アグレッシブに天才が発し続けたマンガ作品を集めた緊急出版本、ついに電子化。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

■3月11日から出発したまんがを集め、再編集したもの。
どんな立場でもできることがあるんだ、と思った。実は、TVや新聞で見てきたこと以上に、このまんがに触発されて、少しだけですが行動しました。
■で、まんがの感想。俯瞰と地上のまなざしの両方があること、「悪者」を作って攻撃するのではなく、自分を含めた「みんな」にじっと目を向けているところがいい。オヤジたちが流れる川でピーチクパーチクやってるのは、私たちだが、作者はちゃんと自分のこともその中に入れている。
■一番ぐさっときたのは、「希望(に、ばってんが大きく入ってる)」。この本の中にいろいろな視点を持ち込んでる作者だけど、まさかこの視点まで…! まぁこんな感情は彼らにないにせよ、でも、彼らがただの物質であって、その物質を便利な道具にしてるのも有害な悪魔にするのも私たちなんだよな…とぐさりと来ました。
パンドラの箱のさいごには希望が残っていたそうですが、この大きな箱の中には何が入ってるんでしょう。

0
2013年06月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

しりあがり寿先生流のユーモアが溢れる作品。
「私はゲンパツ。…私とても危険な女だから。」
「でもいいの…私は分かっていたの。」
「私が皆の手に負えるような女じゃないって。」
まるでバブルの頃もてはやされてきた
女性のように擬人化。
あの震災から約3年経ち、手に取った作品。
私は当事者ではなかったが、読んでいるうちに、あの頃の日本の不安が波の様に押し寄せてきた。
計画停電や放射能問題など、これまで当たり前だと思っていた世界が崩れていく恐怖を感じた方は多かったかもしれない。日本は大丈夫という賭けに見事負けてしまったわけだが、これからも忘れてはいけない教訓にしていきたい。

0
2014年03月15日

「青年マンガ」ランキング