【感想・ネタバレ】ドルフィンスイム～海と人魚と小説家のレビュー

中村かなこ

子供のころ巻き込まれた出来事以来、心を閉ざして生きてきた安城輝。海で出会ったのは、自分を人魚と見間違えた変わった奴、小説家の知立心太。いきなり「トモダチになろう!」と宣言してつきまとってくる知立にうんざりしながらも、次第に距離が近づいていく。知立との日々に癒される輝だったが、ある日、錯乱した知立を目の当たりにして、明るく振舞う彼の心の闇の深さを知り――。辛い過去を乗り越えて、最高に幸せな感動的ラストを迎える、海辺での恋の軌跡。

[ブクログ · ★★★★★]

小学生の時に性的虐待を受けた安城と、スランプのどん底で彼の住む町に逃げるようにやってきた小説家の出会いと再生の物語なんだが、卑屈さがない!!過去の傷に酔いしれてない安城少年が素晴らしい。彼をつけ狙う（？）番長の覚王山のキャラが最高!!表紙裏の漫画で彼のファンになってしまった（笑）。ドラマCDになる時には是非、知立：鳥さん、輝：立花くん、覚王山：あんげんで!!