あらすじ
死者の魂を冥府へと迎え入れる扉───その名は『死生獄門』。門の表と裏には番人がひとりずつ。黒の午頭(ごず)と白の馬頭(めず)。相見えることができるのは、門が開くごくわずかな時間のみ。───闇に染まりゆく牛頭に触れたい。───白く美しい馬頭を汚したくない。互いに想い合いながらも、決して触れることは許されないふたり。近くて……何よりも遠い。その想いの行きつく先は───。
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個性が光る
設定が独創的で、絵も巧み。作者さまらしい個性にあふれた短編集でした!
この方の作品は毎回安心感を持って読むことができます。
イチ押しはやはり他レビュアーさまも注目の「フェーン」。脱帽の物語センスですね!
Posted by ブクログ
琥狗ハヤテセンセの初GUSHコミックス。帯にはBBCの告知が!なかよし?
短編集で4編収録されています。バラエティに富んでいるというか、どんなジャンルにも果敢に挑んでいる姿勢がステキです。
シリアスものも、コミカルなものも琥狗センセの世界観が存分に発揮されていて、一度読んだら忘れられない個性があります。
特に、時代物ファンタジー、人外ものにインパクトを感じます。
表題作は、あの世とつながる門の擬人化。門の表と裏を護る牛頭と馬頭の切なすぎる話でした。抽象的なものが美しく実体化されていて、しかも深く切ない想いまで描かれてます。独特の味わいとともに、胸に迫るものがあります。
擬人化といえば、「フェーン」もいい話でした。こちらは、とってもエロ甘風味。動物やモノじゃなくて、自然現象てか気象状況。お天気でBL萌えなんて、NHKの春ちゃんもびっくりでしょうね~
熱帯夜もあの二人が原因なら、許せる?
「ウィズ・プリンス」はオヤジ騎士×王子の、妄想おとぎ話でした。コンラッドの妄想が大暴走していて、まさにエロオヤジファンタジー。主従萌えというよりは、45歳でやる気満々なバイタリティに萌えました。
「夜の星の恩返し」は、庭職人×ホスト。粋で人生経験豊富そうで、でも可愛げあるオジサンを描かせたら上手いです。そして、派手な夜のお仕事に染まりきってるくせに純情なホストの実もカワイイ。
ラスト、ドキドキさせてくれます。どんなテクを持ってるのか是非実相手にあれこれ披露してほしいです!
いろいろな萌えが詰まった1冊でした。
Posted by ブクログ
どこまでいってもオヤジ攻め!というここ最近(?)のオヤジ受けブームに流されない琥狗さんの姿勢が好きです。懐の深~い攻めに包み込まれる(程度の差はあれ)子猫チャンな受けがデフォ。これからもその様式美を大切にして欲しいです…個人的なワガママです…
表題作も切な美しくて良かったけれども、私的にはフェーン現象の擬人化ネタが最萌えでした…!ツンデレリーフたんhshs…(*´Д`*)
Posted by ブクログ
短編集でどれも面白かったです。
牛頭と馬頭はラブラブになれたけれどこれからずっとお互いに入れ替わるのかしら?
それからフェーン現象ってこういう訳で起こっているんだなあと♡
Posted by ブクログ
作家買いしました。
琥狗先生は目のつけどころが一風変わっていて、どの作品も新鮮でした。幅広い読み切りが詰まっています。
私はフェーン現象の擬人化が好きでした。