あらすじ
OL・慧子と女子大生・蘭のルームシェア。
クリスマス、年越し、節分、初雪、ときどきストレッチ
いつかかけがえのない一瞬になる日常を
二人は暮らしてゆく――
OLの慧子と大学生の蘭、2人がルームシェアをしていく日々を描いた日常マンガです。
ルームシェアをしている2人は、例えるなら仲の良い友達同士が、「言っても大丈夫」なラインだと言うことを分かっている上でお互いを煽り合う関係、とでも言いましょうか。傍から見たらちょっと過剰なほどに煽り合い、ツッコミ(物理含む)を入れ合います。
かと思えばへこんでる相手を慰めたり、酔っぱらって帰ったら構ってほしくてちょっかい出したり…。気を使わない、でもお互いをちゃんと見ている、とても良い距離感が描かれているな、と言うか…端的に言って大好物です…好き…。
頻繁に描かれる「ストレッチ」(これが物語とは全く関係ないんだ)は、そんな2人の何でもないただの日常を表しているようで、一緒にストレッチしているのを見るとほっこりします。
ストレッチの手順は何故か詳しく載っていたりするので、ついでに自分でも読みながらやってみたりすると、結構楽しいですよ!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
やはり、この漫画、イイな
あくまで、私の中でのランキングであるが、食系実用性No.1は『まかない君』(西川魯介)で、健康促進系の作品で実用性が一番に優れているのは、やはり、この『ストレッチ』だ
やり方を画と文で丁寧に説明してくれるので、自分の頭の中で、体をどう動かすか、を想像しやすい。人それぞれではあると思うが、私の場合、写真より漫画の方が、どうも向いているようだ
この作品の魅力はどこか、とファンで語り合ったら、恐らく、画と話の二つに割れる気はするが、その優れた二つが組み合った状態でのバランスが絶妙だからこそ、「役に立つ」と思う一方で、青年漫画として単純に楽しめる、と私は思う
画の魅力、それは間違いなく、主役の慧子と蘭を筆頭にした女性キャラにあるだろう
下着や胸の谷間、判り易いそれらだけでなく、日常的なシーンでも、女性に女性らしさがある。線一本に艶めかしさが宿っているのだ。そう、私一人だけかも知れないにしろ、読み手に感じさせるのは、やはり、アキリ先生の女性を描く才が突出し、先生自身が自分で最も武器になると把握している、そのセンスを全く驕らずに研いできた証拠だ
漫画家の実力は、線を見れば分かるらしいが、確かにそうかも。まぁ、私自身、まだまだ、漫画家が言いたい事を察する眼力が乏しいので、偉そうに納得できない訳だが
ストーリーの方は、程好い重さが魅力だろう
ほんわかと、しっとりと、ねとっとした百合の匂いを日常コメディめいた話の中に醸しつつも、時折、雰囲気が重くなり、真剣さを増す
お互いに依存し、このままじゃいけない、と頭で判っていても、相手から遠ざかるタイミングを自分で故意に外している、慧子と蘭の独特の関係性に引き込まれない読み手はいないだろう
ここにも、やはり、アキリ先生が漫画家を生業にし続ける努力を欠かしてない、と感じる
個人的にお勧めの話は、28話。いや、これほどのインパクト、そうそうない
この台詞を引用に選んだのは、こう、何と言うのか、漠然と自分の人付き合いについて、考えたくなったので。一緒にいて居心地のいい人の手を離すのは結構、キツいんですけど、居心地がいいってのは無変化でもあるから、いつかは違う道を歩くために、その手を離す勇気も必要なのかなあ