【感想・ネタバレ】あたらしい憲法のはなし 他二篇 付 英文対訳日本国憲法のレビュー

あらすじ

日本国憲法が公布、施行された1946-47年に発行された小冊子。中学1年生用の社会科の副教材「あたらしい憲法のはなし」。全国の家庭に配布された憲法普及会編「新しい憲法 明るい生活」。法制局閲、内閣発行の「新憲法の解説」。新憲法への熱い思いが伝わってくるこの3篇はいまこそ読み直されるべきだろう。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

3冊の冊子を通じて国民に新しい憲法に親しんでもらい、普及させようと努力したのがよく伝わってきた。
民主主義、象徴天皇、戦争を放棄するという誓い、国民が国を作るという意識、そのほか国民ひとりひとりに理解をしてもらうための説明がとても分かりやすかった。これらが各家庭に配られて、みんなが読んだのだとすれば、当時憲法に対する理解度は高かったのかもしれない。
戦争は愚かで、武力で国家の運命をのばすのは誤っているということについて、逃げることなく書かれていて驚いた。こういった戦後の反戦の空気が、今失われてしまったのだということも同時に感じる。
平和を享受できた約80年間があったのはこの誓いのおかげだ。権力は暴走するものなのだ。国民の力でそれを止めなければ平和はつくれない。
令和の人々に必要なのは、まず憲法を読んで理解することではないかと思う。改憲に向けての勢力が強い今こそ読むべき書だと思った。

0
2026年08月27日

Posted by ブクログ

子どもが公民の勉強を始めたので、自分も理解を深めるために読んでみた。最近どうなっているのか分からないが、国会でも改憲の議論がされていたのもあり、いい機会だと思った。
実は、子どもの教材の中にあった「あたらしい憲法のはなし」の抜粋が、非常に他人事のような書き方であったのが気になったというのもあった。つまり、あんな戦争はもう二度と起こさないようにしたいものですという口調が、一応は同じ国という立場で言っているのであるから、もう少し反省の色が濃くあるべきではないかと感じたのである。改めて本書を手にとって読み始めてみると、そのように気になったことなどすっかり忘れて読みふけってしまった。しかし今思い返してみるとやや釈然としないものは残る。
とはいえ、この本は必読だと思う。「あたらしい憲法のはなし」の他に、「新しい憲法 明るい生活」と「新憲法の解説」が掲載されている。「新しい憲法 明るい生活」は各家庭に配布されたもので、かなり短く憲法の要点をまとめてあって、平易な言葉で書かれてあって非常に分かりやすい。「新憲法の解説」は細かい点まで踏み込んでありやや読むのが大変だが、とても理解を深めることができる。
何より3編とも、その当時の、新しい憲法を国民みんなで理解して実践し国を変えようという熱意が感じられる。新しい憲法が施行されて国が新しくなる場面にいあわせるというのはすごいことだなと思う。

0
2021年05月02日

「学術・語学」ランキング