【感想・ネタバレ】オマケの王子様のレビュー

あらすじ

平凡な日本の大学生だった理央は、父親が亡くなった事で突然ヨーロッパ小国の皇太子に!! だが、王位継承者は姉の真理で、理央はオマケだったのだ! そんな理央の教育係に就いたルシエルは、玲瓏とした美青年。 だが、ルシエルは厳しい上に意地悪で何を考えているのかまるでわからない! そのくせ理央にキスどころかHまで…ッ!! ルシエルに与えられる甘い刺激に理央は抗いきれるのかっ!? ※イラストは含まれていません

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 かわいい話でした。

 平凡な大学生だった理央は、ある日突然、黒い服を着た男たちが迎えに来た。
 母と姉は事態をすぐにを呑み込んだみたいだけど、「父親は外国人」としか知らされてなかった理央はびっくり。
 何と、理央の父親はヨーロッパの小国の国王だったようで、その父親が事故により急死したことで、理央たち家族もその小国へ向かう事になる。
 小国まで案内されながら、自分と姉の真理に対する扱いに戸惑う理央。
 実は、理央の父親の国では、男性も女性も関係なく、第一子が王位継承権を持つとされ、父親の後に王になるのは姉の真理であると決まっていたのである。
 おまけに、第二子が王子である場合、過去に反乱を起こすなどした敬意から「不吉である」とされ、理央は「オマケ」だったのである。
 しかしながら、理央にはその逆境を乗り越え、小国の外交を担うように成長して欲しい、というのが理央たちの父の遺言であり、また祖母である皇太后の願いであった。
 そのため、優秀な真理とは違い、英語の読み書きもさっぱりな理央にも教育係が付けられることになった。
 その名もルシエル。
 ルシエルは、白銀の髪にすみれ色の瞳を持つ美形。
 だが、日本語もできるルシエルは、口を開けば理央に対する暴言ばかり「殿下」とは呼ぶものの、理央の細かい失敗をチクチクチクチクとつついてくる。
 それでも時々は優しくて、挙げ句の果てにキスをしてきたり……!?

 理央はルシエルが本当は何を考えてるのかわからなくて、戸惑うけれど……

 という話でした。
 なんというか……。BL漫画の主人公が王位継承権第二位で、優秀な姉が第一位ってなかなかない設定で結構面白かったです。
 理央は基本的に素直だからそれに不満もなかったみたいだし、それどころか逆にお姉さんはお母さんを守ろうとしているのがすてきでした。

 肝心のBL方面ですが、理央の方はありふれた感じ。
 冷たく当たられて、時々優しくされて……いろいろエッチなことも教え込まれて次第にドキドキするようになって……と。
 一方のルシエルも理央のちょっとボケてるけど、一生懸命なところと、素直で表情をくるくる変わるところがかわいくてしょうがないんだろうなー……と思いました。

 物語全体としてはちょっとテンション高めですが、それについていければ大丈夫だと思います。
 かわいらしい話がお好きな方にはオススメします。

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2013年09月08日

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