あらすじ
経理室の長谷崎冬夜は、一流スタイリストを目指す宮野宏隆に片想い中。 そんなある日、母の策略により宏隆と一緒に住む事になってしまい、うろたえながらも宏隆に尽くす決意をする。 一方、宏隆は企画のためとはいえ、超ダサい冬夜との同居にうんざりしていたが、冬夜の健気な様子は大変微笑ましく、その上、素顔が信じられないほど綺麗で、一緒に暮らすうちにどんどん惹かれてしまい……。 ※イラストは含まれていません。
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Posted by ブクログ
【※BL注意】
いやあ萌えました! の一言に尽きますね。
面白かったです。
内容は、長谷崎冬夜は黒ぶちメガネにモサモサの髪。
その素顔を見せないようにしながら、日々生きてきた。
そして、所属するのは親の会社の経理部。
親は両親揃って元モデルで、現在はデザイナーやスタイリスト、メイクアップアーティストが所属する会社をやっている。
そんな冬夜の片想いの相手は、一流スタイリストを目指す「宮野宏隆」。もちろん、男だ。
人生初めての片想いを胸に、けれどその想いを決して叶えるつもりはない冬夜は毎朝こっそりとお菓子の差し入れをしている。
ところが、冬夜の両親が冬夜の想いに気づき、冬夜にモデルをやらせるため、宏隆と冬夜を同居させ、宏隆に冬夜に「うん」と言わせようと企む。
すべて知った上で、自分がスタイリストとして独立するチャンスだと思った宏隆は、自分の美意識に反するダサイ格好をした冬夜と一緒に暮らす覚悟を決める。
けれど、余り人馴れしてない猫のように奇妙な日本語を話す冬夜の作る料理はことの他、おいしくて、おまけに一生懸命、宏隆を喜ばせようとする姿は、とても健気でもあった。
そして、ダサいめがねと、長い髪に隠された素顔はとんでもなくキレイで……。
宏隆はつい仕事を忘れて冬夜の素直な反応をかわいいと感じてしまうが……
という話でした。
結局、じれた冬夜の両親が無理やりモデル事務所に冬夜を派遣しようとしたことで、冬夜が暴れて、すべての真相がバレて、一度は冬夜と宏隆の蜜月も終わりを告げるが、宏隆が真摯に冬夜に向き合うことを決めたことで、冬夜も条件付ながら「一度だけなら」とモデルの仕事を請けてハッピーエンド。
実際にこんな喋り方をするやつがいたら、それこそ「変」だって思われるんだろうなあ……って思うんですけど、作者さんがそこはうまく表現してくださっているので、こちらにもかわいくしか見えません。
度胸の据わった心の広い系攻め×懐かないにゃんこ系受け……おいしく召し上がらせていただきました。