【感想・ネタバレ】ＦＲＥＥ経済が日本を変えるのレビュー

野口智雄

「フリー(無料)」を用いたマーケティング手法のエッセンスをコンパクトかつ平易にまとめた本です。「日本独自の事例」を筆者の取材をベースに多数紹介してあるため、クリス・アンダーソンの『フリー』が伝えたかったことが日本人の言葉で比較的簡単にわかると同時に、マーケティング実践の場で「フリー」をどう生かせばよいのかもわかるようになっています。ぜひとも多くの方に読んでいただいて、「フリー」を実践してみてください。

[ブクログ · ★★★★☆]

クリス・アンダーソンの著書”FREE”のエッセンスをまとめ、さらに日本独自の事例も加えたわかりやすい解説書といえる。大正時代の呉服屋の例などを出しながら、日本でも昔から「無料」を売りとした商売がなされてきたことや、（個人的にはこの呉服屋の例は関心した）、「フリー」の落とし穴や、実際のビジネスに生かすヒントも紹介されている。事例が多いからか比較的読みやすく、原書の“FREE"を読んでいない人にもおすすめ。