【感想・ネタバレ】神待ち少女のレビュー

黒羽幸宏

携帯電話の掲示板を使って、宿や食事を無償で提供してくれる「神」を求めて街を、ネット空間をさまよう少女たち。しかし、そう簡単に「神」は現れない。宿や食事、少しばかりの金を払って、男たちは少女たちの肉体を貪ろうとする。決して目の前に降臨することのない「神」を少女たちはなぜ求め続けるのか。

[ブクログ · ★★★☆☆]

複雑。娘を持つ親としてはとてつもなく複雑な心境のリアルな実態でした。
また、著者の年齢が多分私と近いところもあり、援交やらなんやらが流行った時もリアルに体験している私的にも、とても今の実情が生々しくリアルな感じがしました。
父親の存在、親の在り方など、今でいう不良？というのがとてつもなく脱力な存在、なんとも言えない複雑な気持ちとなりました。

一番楽しいはずの10代をこうして生きている少女たちが身近にいるということに驚きます。

そして、あとがきの加藤ミリヤが意外と文章力があることにも驚きました。笑