感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ああ、終わってしまった。
迷って、翻弄されて、不安に苛まれて、
時に懸命に時に流されるまま生きて
そしてある日ふと逝ってしまう…。
読み終わった後の何とも言えない虚脱感に
自分の年齢的なものをちょっと感じました。
Posted by ブクログ
ある種の主義者が貧乏に憧れるように
芥川はイエスの苦しみに憧れたのかもしれない
いや、単にやや過剰な自意識をイエスに重ねただけかもしれないし
あるいは、母親たちにマリアを重ねたため
自らもまたイエスである必要に駆られたのだと考えることもできよう
結局はよくわからないのだ
しかしとにかく彼は、その薄ぼんやりした不安ただよう己の一生に
そのぬるま湯のような物語に
神ではなく自らの意思でもって劇的に幕を下ろしてみせた
それによって生じたインパクトが、芥川龍之介の名前を
「超人」ならぬ「超阿呆」として今に残しているのは確かなことである
Posted by ブクログ
第二十三話 世紀末の悪鬼
第二十四話 或阿呆の一生
第二十五話 闇中問答
第二十六話 澄江堂主人
第二十七話 西方の人
第二十八話 「善き者」たち
第二十九話 守らんとするもの
第三十話 エリ、エリ、ラマサバクタニ
第三十一話 その日
第三十二話 ぼんやりした不安
最終話 エピローグ
エピローグが、作者の山川先生が、芥川さんのお墓参りで、漫画家にして描いてすみませんでしたと終わっているのが、現実に戻ってきた気分になれてよかったです。
実質のラスト、奥さんのフミさんが、お父さんやっと死ねましたね。お父さんよかったですね。
といっているところもすごくしっくりきました。
中篇ラストで、発狂した宇野浩二の方が長生きして、病からも回復して作品も書いてるのが人の関係性って面白いと思います。
読んでない作品の、方が多いので、芥川さんの小説を読みたくなりました。