あらすじ
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
金正日が支配する北朝鮮の光と影。情報鎖国の壁を超えて、市民の言葉で国の実情をレポート。徹底取材で送る素顔の北朝鮮報告。(1998年刊行)
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
1991年の北朝鮮を知りたくて読書。
私が訪朝したちょうど20年前の北朝鮮訪問を紹介している。北朝鮮に行ってから読み返すと、なるほどと感じることが多い。私が著者を知ったのは2002から2003年に放送された日本テレビの深夜番組である。北朝鮮にさらに興味を抱くようになったきっかけとなる番組である。著者は北朝鮮から入国を拒否されているので現在は中朝国境地域などを訪れたりしてるそうだ。
さて、当時と私の感覚で20年前と比べるとボッタクリという印象はあまり感じることはなかった。当然ながら外国人価格と庶民価格で10倍強も異なるといわれているが、開城で参鶏湯を注文しても1,000円ほどであった。味も一緒に行った人たち同様に悪くはないという感想。改善されている点もあるのかもと感じた。
一方で変化していないのは駅やホテルなどの施設や道路や交通などのインフラである。開城や板門店は列車ではなく車で(飛ばして2時間半ほどで到着)向かう点くらいが異なる。
パックントンは廃止。龍城ビールも見かけなかった。一番使える通貨は人民元となっている。
著者の視点は一貫して庶民の生活にあることが分かる。北朝鮮という国家というよりも懸命に生きる一般人たちへの愛情にあふれている。
事細かく紹介されているのでガイドブックとしても役に立ちそう。多くが現時点でも通用すると思われる点がある意味ですごい。
読書時間:約1時間15分