【感想・ネタバレ】小説家という職業のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

<印象的な箇所のクリッピング>
・小説家もビジネス。小説書くのが好きなだけなら無料で作品配布すればいい。
・商売の基本は、新しいニーズを発掘してそこに商品を投入することの繰り返し。
・とにかく書き続ける。1個ヒット作出すより10個小さく当てる方が現実的。
・ユーザーのネットの感想を分析する。ネガティブ意見は貴重。何故そういう書き込みをするのか、ユーザーの心理を分析すると小説の次回作に役立てることができる。
・出版社のお客さんは読者ではなく書店さん。
・作家を将来にわたってプロモートするような出版社はない。作家は自分の作品をセルフマネジメントする必要がある。
・出版業界はビジネスの常識から見ておかしい。契約内容が曖昧、お金がいくらか曖昧、締切が曖昧。
・自分が自由になるために「他人が自分を好きになる」ことを犠牲にする。
・アウトプットするほど上達する。
・たくさん読むより、1冊の本を何度も読んで思考して自分のものにする方がいい。

<レビュー>
大沢さんの小説講座本と言ってることがほとんど違うので、面白い。両方一緒に読むと役立つ。

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2015年10月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

チェック項目9箇所。良い小説とは、「こうすれば書ける」では成り立たない「創作」なのである。はっきりしている真実が一つある、どんなに酷い作品でも、誰かは褒めてくれる、どんなに優れた作品でも、誰かは貶す、人間のばらつきは、それくらい広い。あなたが書いたものを読んでくれる人に、あなたが書きたかったものが理解されること、これこそが、文章の最も重要な機能である。作家が続かない理由……デビュー後のビジョンがない、「作家になりたい」一心で努力をしてきた、まさにその動機が、作家になったことで失われる、つまり、作家になること、自分が書いた作品が出版されることがゴールだったわけで、処女作が本になった時点でゴールインしてしまうため、その後の動機が見つけられなくなる、という症状らしい。出版社は自分たちが作った書籍という商品に対して、そのユーザーの意見を集める努力を熱心にはしていない、出版社(特に営業)が「お客」だと認識しているのは、「書店」であって、「読者」ではない。10万部売れる本を作ることは非常に難しい、しかし、1万部売れる本を10冊出すことなら、それよりは容易だ、5000部売れる作品を20作書くことなら、さらにずっとやりやすい。小説にテーマなんて必要ない、読んだあと、残るようなものも必要ない、それを盛り込むな、とはいわないが、わざわざ異物を盛り込んでも、小説の純粋性を失わせるだけだ。最も際立つのは、一つの文章の句点の次に何を書くのか、という選択をする瞬間だ、この一瞬に「視点」がすべてを決める、「どう描写するか」の以前に、「何を描写するか」がある。シーンを描くには、まず「場」が必要である、実際に知っているところ、見たことがある場所を使うのが手っ取り早い。

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2013年02月06日

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